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なぜ店員に「ありがとうございます」と言われると少し嬉しいのか?

心理
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 コンビニでお釣りを渡された時に店員さんから笑顔で「ありがとうございました!」と言われます。また、カフェでコーヒーを受け取った時も言われます。そして、なんだか少し心が温かくなったり、優しい気持ちになったりします。また、「マニュアル通りの挨拶でしょ?」と冷めて見ることもできます。しかし、私たちの脳と心は、その一言を想像以上にスペシャルなものとして受け止めています。実は、他人の「ありがとう」には、驚きのメカニズムが隠されているようです。そして、今回はこの点に注目することにしました。

 このブログでは、店員さんの「ありがとう」がお金をもらうのと同じくらい脳を喜ばせる仕組み、本能との関係、言った側への影響について調べましたので以下に説明します。そして、明日から職場の人間関係等を良くするための「感謝のシナジー」なることを目指しています。

「ありがとう」はお金と同じ?脳の報酬系がパッと驚く仕組み

お金をもらった時と同じ領域「線条体」の活性化

 褒められたり感謝されたりした時、脳の奥深くにある線条体が活発に働くことが分かっています。 ここは、報酬をもらった時美味しいものを食べた時にドーパミンを出す場所とまったく同じです。つまり、店員さんからのありがとうございますは、脳にとっては言葉のボーナスようなものです。だからこそ、理屈抜きに「少し嬉しい(快感)」と感じます。

 「顧客(記号)」から「一人の人間」への格上げ(承認欲求の充足)

 自動販売機でお茶を買っても心は動きません。しかし、お店のレジで店員さんから感謝されると嬉しくなります。つまり、自販機との違いはそこに「社会的な承認」があるか否かです。そして、感謝の言葉を受け取った瞬間、私たちの脳が反応します。つまり、自分は単にお金を払うだけの記号ではないと判断されます。そしく、一人の人間として存在を認められ、尊重されたと認識します。この一瞬の承認欲求の満たされ方が、心の栄養になります。

生存本能がホッとする「私は敵ではない」のサイン

 人間が何万年もかけて培ってきた、生き残るための本能である生存戦略の視点から説明します。

扁桃体の警戒解除

 原始の時代、見知らぬ他者と接触することは、命を落とすかもしれないリスクを伴うものでした。そのため、現代の私たちの脳も、初対面の店員さんと対面する際、無意識レベルで「この人は安全か?」とわずかな警戒心を抱いています。そして、ここで笑顔の「ありがとうございます」という肯定的なサインを受け取ります。これにより、扁桃体の警戒スイッチがオフになります。その結果、「この空間は安全だ、この人は味方だ」と脳がホッと安堵します。

心理的負債を帳消しにする「返報性の原理」

 人間には「何かをしてもらったら、お返しをしないと気持ち悪い」という返報性の原理があります。これは、遺伝子レベルで組み込まれています。まず、店員さんに、商品を袋に詰めてもらったり、美味しい料理を提供してもらったりしています。そして、お金を払うことで対価は成立しています。しかし、心の中には「よくしてもらった」という微小な心理的負債(借り)が残ります。そこに店員さん側から「(利用してくれて)ありがとうございます」と言ってもらえます。お互いのギブ&テイクが完璧なプラマイゼロ(むしろプラス)になり、脳が最高の心地よさを感じます。

心のキャッチボール:言う側の脳にも起きている「ヘルパーズ・ハイ」

オキシトシンがもたらす「幸福のブーメラン」

 実は、感謝の言葉を口にしている店員さん側の脳内でも、素晴らしい変化が起きています。また、他人に感謝の気持ちを伝えるとき、脳からは絆や癒やしを司る幸福ホルモン「オキシトシン」が分泌されます。そして、これにより、言った本人の血圧が安定し、ストレスが軽減されることが分かっています。これを心理学でヘルパーズ・ハイと呼びます。つまり、レジの前で交わされる「ありがとうございます」は、双方がハッピーな脳内物質を出し合う、極めて健康的で美しい「心のキャッチボール」ということになります。

1秒の「ありがとう返し」で日常を変える

  • 「こちらこそ」をサイレントに、あるいは声に出して乗せる
    • 店員さんから「ありがとう」をもらいます。そして、こちらも「ごちそうさまです」「ありがとうございます」と1秒だけ返してみます。つまり、ありがとう返しをします。
    • これによって、お店を出た後の自分の脳内にもオキシトシンとドーパミンが溢れます。そして、その日一日の幸福度が劇的に高まります。

まとめ

 ここまでありがとうが脳を喜ばせる仕組み、本能との関係、言った側の影響について説明しました。まず、ありがとうが脳を喜ばせる仕組みについて、お金をもらった時と同じ領域「線条体」の活性化承認欲求の充足を説明しました。次に、本能との関係について、扁桃体の警戒解除返報性の原理を説明しました。最後に、言った側の影響について、幸福のブーメラン1秒の「ありがとう返し」で日常を変えるを説明しました。

 コンビニなどでありがとうございましたで少しうれしいような感じがありました。そして、これが脳の本能部分が関係しているものでした。また、言った店員さん側にも良い効果があることがわかりました。そして、ありがとう返しで効果があることは言った側に良い効果があることは容易に理解できます。

 そこで、「マニュアル通りの挨拶」と「心がこもった挨拶」の違いも気になりました。まず、人間の脳は、相手の目が笑っているか、声のトーンが本心からどうかを無意識に見抜きます。なお、これは、ミラーニューロンの働きでおこなわれています。つまり、マニュアル通りの無機質な『あざっしたー』よりも、一瞬だけ目が合って言われた『ありがとうございました』の方が、私たちの線条体を何倍も激しく喜ばせと考えられます。

 

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