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「顔はわかるのに…」人の名前だけ忘れる理由と絶対に覚えるコツ

心理
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 さっき紹介されたばかりなのに、もう名前を忘れてしまった…。また、顔や話した内容はハッキリ覚えているのに、名前だけがどうしても出てこない…。つまり、顔は覚えているのに、名前が出てこないという経験が良くあります。ビジネスや日常の場で、こんな気まずい思いをしたことはないでしょうか?

 そして、何度も名前をド忘れしてしまうと、自分は周りの人より記憶力が悪いのかなと考えてしまいます。もしかして、脳の病気か何かなのでは…と不安になってしまうことがあるかもしれません。そして、特に仕事の場では、相手に失礼になってしまわないかヒヤヒヤすることもあると思います。

 しかし、安心してください。結論から言うと、あなたの記憶力が悪いわけではないようです。そして、人の名前だけ覚えられないのは、人間の脳の構造上、ごく自然な現象のようです。また、心理学ではこれを「ベイカー・ベイカーパラドクス」という言葉で説明しています。そして、今回は、「人の名前だけが覚えられない」ということに注目します。

 このブログでは、脳が「名前」という情報を嫌う科学的な理由、対応策について調べましたので以下に説明します。そして、読み終える頃には、ド忘れのイライラから解放され、自信を持って初対面の人と会話できることを目指しています。

脳が悲鳴を上げる?心理学が証明する「名前を忘れる」正体

脳をバグらせる「ベイカー・ベイカーパラドクス」とは?

 人の名前よりも、職業を教えてもらった方が思い出しやすいという不思議な性質があります。そして、これを心理学で「ベイカー・ベイカーパラドクス」と呼びます。(パン職人のパラドックス)例えば、初対面の人にこう紹介されたとします。

  • 「こちらはベイカー(Baker)さんです」
  • 「こちらはパン職人(baker)さんです」

 まず、英語のスペルも発音も全く同じです。しかし、後者の「パン職人」と言われた方が、脳は圧倒的に記憶しやすいのです。

なぜ「職業」は良くて「名前」はダメなのか?

 理由は、脳の中にある「記憶のネットワーク(意味ネットワーク)」の広さにあります。まず、「パン職人」という言葉を聞きます。すると、私たちの脳には「白い帽子」「小麦粉の香り」「焼き立てのクロワッサン」等を連想します。つまり、これまでの人生で蓄積された豊富なイメージが自動的に連動します。つまり、記憶のフック(引っかかり)が無数にある状態です。

 しかし、一方で、「ベイカーさん」は単なる固有名詞です。そして、外見とも内面とも何の関係もない、ただの「孤立した記号(文字)」でしかありません。脳にとって、他の記憶と繋がっていない孤立した情報をキープするのは、ものすごくコストがかかる苦手な作業です。

脳科学で判明!「顔」と「名前」で異なる2つの処理ルート

 「顔はハッキリ覚えているのに、名前だけが出てこない」という現象が起きます。そして、この時、脳の中では2つの異なるルートがバラバラに動いています。

  • 顔の処理(右脳):
     人間は進化の過程で、敵か味方かを瞬時に見分けることが必要でした。そのために、顔を認識する専用の脳領域(紡錘状回など)を発達させてきました。それゆえ、顔は「1枚の絵」として直感的に、かつ一瞬で脳に記憶されます。
  • 名前の処理(左脳):
     一方で名前は、後天的に作られた「言語・文字情報」です。つまり、顔を見たときに動くルートとは全く別のルートを通ります。そして、脳の「左側」にある言語エリアなどで処理されます。

 つまり、「顔を認識する脳」「名前を思い出す脳」連携パスいことになります。そして、「顔はわかる(右脳的)のに、名前のラベル(左脳的)が貼れない!」が起きてしまいます。

対応策:今日からできる!脳の仕組みをハックする「名前記憶術」4選

 脳が「孤立した記号」を嫌います。そうであれば、こちらから「記憶のフック」を強制的に作ってあげれば解決します。以下に、誰でも今すぐできる簡単なテクニックを4つ紹介します。

会話の中で「3回」名前を声に出す

 インプットされた情報は、自分でアウトプット(発声)します。そして、これにより脳が「これは重要な情報だ」と判断することになります。その結果、短期記憶から長期記憶へ移動しやすくなります。

  • 「はじめまして、佐藤さんですね」
  • 佐藤さんは、普段どのようなお仕事を?」
  • 「なるほど、それは面白いですね、佐藤さん

 このように、挨拶と最初の雑談の中で自然に3回呼ぶルーティンを作ることが有効です。

相手の顔に「文字」を合成してイメージする

 名前を単なる音ではなく、ビジュアル化して相手の顔にくっつけます。また、ちょっとクスッと笑えるような極端なイメージほど、脳に強烈に焼き付きます。

  • (例)目がクリッとした「目黒さん」とします。その場合、相手の目の周りに大きく「目」という漢字を張り付けたパズルを脳内で想像します。

「名前+特徴」で脳内ラベルを貼る(ベイカー効果の応用)

 名前を単体で覚えず、必ず「その人のエピソードや外見」とセットにします。これにより、脳内のネットワークに縛り付けます。

  • ×「鈴木さん」
  • ○「(ネクタイが青い)鈴木さん」
  • ○「(唐揚げが大好きな)鈴木さん」

名刺の裏に「その日のエピソード」をメモする

 例えば、ビジネスシーンの場合は、別れた直後に名刺の裏(またはスマホのメモ)に、名前ではなく「会話の内容や印象」を書き留めます。それは、「犬を飼っている」「京都出身」「笑顔が素敵」など、何でも構いません。そして、次に会う前にそのメモ(エピソード)を見るだけで、脳のネットワークが刺激され、名前が芋づる式に思い出せるようになります。つまり、エピソード記憶とすることで記憶に定着させます。

まとめ

 ここまで、脳が「名前」という情報を嫌う科学的な理由、対応策を説明しました。まず、理由について、脳をバグらせる「ベイカー・ベイカーパラドクス」なぜ「職業」は良くて「名前」はダメなのか?脳科学で判明!「顔」と「名前」で異なる2つの処理ルートを説明しました。次に、対応策について、会話の中で「3回」名前を声に出す相手の顔に「文字」を合成してイメージする名前+特徴」で脳内ラベルを貼る名刺の裏に「その日のエピソード」をメモするを説明しました。

 まず、人の名前だけ覚えられないのは、あなたの記憶力が悪いのではありませんでした。これは、人間の脳の構造上、ごく自然な現象です。そして、脳にとって名前は、他の情報と結びつかない「孤立した記号」だからでした。また、「顔を認識する脳」と「名前を思い出す脳」は別々に働いているため、エラーが起きやすいことがありました。そして、対応策として記憶のフックを作るための4つ方法を示しました。気楽に自分に合う方法を試してみていただければ幸いです。

 私の場合は、名前を覚えられないのではなく、名前覚えられないです。つまり、記憶すること自体が苦手なのでどこまで効果があるかはわかりませんが試してみようと思っています。

 

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