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「何食べたい?」で固まる理由:決められない人の心理と脳のメカニズム

心理
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 外出していて「何食べたい?」そう聞かれた瞬間、頭が真っ白になることがあります。また、お腹は空いているはずなのに、なぜか“自分の食べたいもの”がわからない。そして、相手に「なんでもいいよ」と言ってしまいます。そこで、言い合いになってしまうこともあります。しかし、これはどう? と言われた時、それは‥‥。つまり、本当は、なんでもよくはありません。

 そして、これは外食の場面だけではありません。家庭でも、お母さんが「今日、何食べたい?」と聞いている場面があります。また、これは、TVなどでも取り上げられている妻をイライラさせる行動などでもあります。

 しかし、これは、決して“無関心”でも“わがまま”でもないようです。この“選べなさ”には、脳の情報処理のクセや心理的な要因が深く関わって、誰にでも起こる自然な反応のようです。そこで、今回はこの点に注目することにしました。

 このブログでは、「何が食べたい?」で固まる理由について、なぜ答えに困ってしまうのか、家庭内での場合の理由、決められない人の性格の傾向、対策について調べましたので以下に説明します。そして、「何を食べたい?」に回答でき、質問してきた人をイライラさせないことを目指します。

「何が食べたい?」の回答に困る理由

選択肢が多いほど決められなくなる ― 選択のパラドックス

 心理学者バリー・シュワルツが提唱した「選択のパラドックス」は、まさにこの現象を説明しています。例えば、以下のような理由により決められなくなります。

  • 選択肢が多いほど比較にエネルギーが必要
  • 「もっと良い選択があるかも」と不安が増える
  • 決めた後に後悔しやすくなる

 外食のメニューはもちろん、家庭でも「冷蔵庫にいろいろある」「何でも作れる」と思います。すると、選択肢が増えてしまい判断が難しくなります。つまり、選択肢が多いほど脳は固まりやすいというこです。

自分の“内側の声”が聞こえない ― 内受容感覚の鈍り

 「食べたいものがわからない」という状態があります。そして、この状態は、身体の感覚(内受容感覚)が弱まっているサインでもあります。なお、内受容感覚とは、空腹、疲労、気分、体の温度など、自分の内側の状態を感じ取る力のことです。

 現代人はスマホや情報に常に注意を奪われ、自分の身体の声を聞く時間が減っています。そのため、「本当は何を食べたいのか」が判断しにくくなります。また、家庭でも同じで、子どもはまだ身体感覚の言語化が苦手ですし、旦那さんは仕事終わりで疲れていると、内側の声が聞こえにくくなります。

後悔したくない心理 ― 完璧主義とFOMO

 食べ物の選択は、満足度がはっきり感じられるため、後悔しやすい選択でもあります。

  • 「せっかくなら失敗したくない」
  • 「もっと良いメニューがあったかも」
  • 「相手の料理の方が美味しそう」

 そして、こうした“後悔回避”の心理が働くと、選択が止まります。また、家庭でも同じで、「お母さんが作るのに、わがまま言っていいのかな」「手間がかかるものを言ったら悪い」という気遣いが、判断をさらに難しくします。なお、FOMO(フォーモ)とは、「Fear Of Missing Out」の略です。そして、自分だけが「大事な情報」「楽しい体験」「チャンス」から取り残されているのではないかという不安や焦りの心理状態を指します。

家庭内で“さらに決められなくなる”3つの理由

 そして、家庭内では、外食にはない心理的な要因が加わります。以下に3つの要因を例として説明します。

気を遣う

  • 「疲れているのに負担をかけたくない」
  • 「手間のかかるものを言ったら悪い」

 そして、家族だからこそ、相手の状況を考えすぎてしまい、本音が言いにくくなります。

正解を探してしまう

  • 「家族全員が喜ぶものがいい」
  • 「お母さんが作りやすいものはどれだろう」

 つまり、家庭では“自分の好き”より“みんなの正解”を探す傾向が強くなります。

役割による影響

  • 子ども:欲求の言語化がまだ苦手です
  • 旦那さん:仕事後で意思決定疲労が溜まっています
  • お母さん:家族の好みを把握しているため、逆に「何でもいいよ」と言われると困ります

 つまり、それぞれの立場が違うため、決められなさの理由も異なります。

決められない人に共通する“性格傾向”

 もちろん、外的要因だけでなく性格的な要素もゼロではありません。例えば、以下のような性格が該当します。

  • 他人に合わせがち
  • 正解を探しすぎる
  • 自己理解が弱い
  • 感情に敏感

 また、これらはすべて、繊細で思慮深い人の特徴でもあります。

対応策:今日からできる“家族が決めやすくなる”

 家庭内では、質問の仕方を少し変えるだけで、家族は驚くほど答えやすくなります。

  • 選択肢を2〜3つに絞って聞く
     「カレーとパスタならどっちがいい?」 →  脳の負担が一気に減る。
  • 気分を聞く
     「さっぱり系?こってり系?」     →  抽象的な選択は答えやすい。
  • “作りやすい範囲”を伝える
     「今日は簡単なものなら作れるよ」   →  相手の遠慮が減る。
  • 子どもには“ジャンル”で聞く
     「パン?ごはん?」          →  言語化が苦手でも選びやすい。
  • 家族の“定番”を作る
    「迷ったらこれ」という基準があると、意思決定疲労を防げることができます。

まとめ

 ここまで、「何が食べたい?」で固まる理由について、なぜ答えに困ってしまうのか、家庭内での場合の理由、決められない人の性格の傾向、対策について説明しました。まず、答えに困る要因について、選択肢が多いほど決められなくなる自分の“内側の声”が聞こえない後悔したくない心理を説明しました。次に、家庭内での要因について、気を遣う正解を探してしまう役割による影響を説明しました。続いて、決められない人の性格傾向を説明しました。最後に、対応策として、選択肢を2〜3つに絞って聞く気分を聞く“作りやすい範囲”を伝える子どもには“ジャンル”で聞く、を説明しました。

 まず、「何食べたい?」で固まるのは、性格の弱さでも、優柔不断でもありませんでした。また、そこには、選択肢が多すぎる現代、情報過多で疲れた脳、身体感覚の鈍り、後悔を避けたい心理、家族への気遣い、役割による負担などの要因がありました。そして、これらが重なって、“選べない脳”になっているだけでした。むしろ、迷うということは、自分の気持ちに丁寧で、慎重で、優しい証拠でもあります。少しずつ、自分の内側の声を取り戻していけば、「今日はこれが食べたい」と自然に言えるようになります。

 なお、私の場合はほとんどの場合、何も考えていないことが多いです。稀に、***の口になっていることがあります。そして、対策にあった選択肢が2、3個だったら選びやすいような気がしました。ゼロから考えることに難しさがあることに気づきました。

 

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