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「緊急会見」はなぜ突然開かれるのか:情報統制の心理学

心理
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 ニュース速報で突然流れる「◯◯氏が緊急会見へ」というのがあります。そして、その瞬間、SNSはざわつき、メディアは一斉にスタジオを切り替えます。そこで、私たちは“何が起きたのか”を知る前に、会見の空気に飲み込まれていきます。

 そこで、なぜ、緊急会見はこんなにも突然なのかという疑問が浮かびます。また、なぜ、事前告知なしで行われることが多いのか。なぜ私たちはその内容を“受け入れてしまう”のか。いろいろな疑問が浮かびます。しかし、緊急会見には情報統制・印象操作・心理的優位性を得るための 科学的な仕組みが隠されているようです。

 そこで、このブログでは、緊急会見が突然開かれる理由に注目することにしました。そして、緊急会見の使われ方、思考を止める緊急会見、フレーミング効果の関係、責任の分散、時間稼ぎとの関係について調べましたので以下に説明します。

緊急会見は「情報の主導権」を握るために使われる

 突然の会見は、組織が “情報の流れを自分たちのペースにする”ための手段になります。

情報の先手を打つ

 人は「最初に聞いた情報」を基準に判断する傾向があります。そして、これはアンカリング効果と呼ばれます。つまり、会見側は“最初の印象”を自分たちが作れるという強力なメリットを得ます。

メディアの準備を奪う

 突然の会見は、記者が十分な準備をできない状態で質問することになります。そして、結果として、以下のような状況が生まれやすくなります。

  • 深掘り質問が出にくい
  • 会見側の説明がそのまま流れる
  • 反論や検証が遅れる

突然の会見は「人々の思考を止める」

 加えて、緊急会見は、視聴者の心理にも強い影響を与えます。

驚きは“批判的思考”を弱める

 突然の情報は、脳に軽いストレスを与えます。そして、この状態では、冷静な判断情報の比較疑問を持つ力が低下します。そして、心理学ではこれを認知負荷の増大した状態としています。そこで、 人は“考えるより受け入れる”モードに入りやすくなります。

「緊急」という言葉が権威性を高める

 「緊急」「重大」「至急」などの言葉は、 脳の危機管理システムを刺激します。そして、“重要な情報だから従わなければ”という心理を生みます。

会見側は「フレーミング効果」で印象を操作する

 突然の会見では、会見側が“語りたい枠組み”を先に提示できます。

フレーミング効果とは

 フレーミング効果とは、同じ事実でも、どう言うかどの順番で言うかどの言葉を使うかで受け取る印象が大きく変わる心理効果です。

突然の会見は「枠組みを固定しやすい」

 まず、視聴者が驚いている状態では、会見側が提示したストーリーがそのまま“正しい枠組み”として受け入れられます。例えば、「誤解を招く表現があった」、「一部報道に不正確な点がある」、「事実関係を整理したい」などです。そして、これらは、責任の所在を曖昧にしつつ、会見側が“主導権を握る”ための典型的なフレーミングです。

緊急会見は「責任の分散」を狙うこともある

 突然の会見は、組織が不祥事や批判を受けたときに責任の所在をぼかすためにも使われます。

情報の洪水で焦点をぼかす

 大量の情報を一気に出すことで、視聴者は「どこが問題なのか」を判断しにくくなります。つまり、これは情報過負荷と呼ばれます。そして、批判の集中を避けるために使われることがあります。

“誠意を見せている”印象を作る

 突然の会見は、「すぐに対応した」「真剣に向き合っている」という印象を作りやすいものです。そして、世論の怒りを和らげる効果があります。

緊急会見は「時間稼ぎ」の心理戦でもある

 会見を突然開くことで、

  • メディアの検証を遅らせる
  • 世論の反応を見ながら次の手を打つ
  • 内部調査の時間を稼ぐ
                 といった“戦略的な余白”を作ることができます。

 そして、これは危機コミュニケーションの迅速な対応という原則に基づく、発生後は早期に事実を認め、素早く情報を発信するというものです。

まとめ

 ここまで、緊急会見の使われ方、思考を止める緊急会見、フレーミング効果の関係、責任の分散、時間稼ぎとの関係について調べましたので以下に説明します。まず、緊急会見の使われ方について、緊急会見は「情報の主導権」を握るために使われるを説明しました。つぎに、思考を止める緊急会見について、突然の会見は「人々の思考を止める」を説明しました。続いて、フレーミング効果の関係について、会見側は「フレーミング効果」で印象を操作するを説明しました。加えて、責任の分散について、緊急会見は「責任の分散」を狙うこともあるを説明しました。最後に、時間稼ぎとの関係について、緊急会見は「時間稼ぎ」の心理戦でもあるを説明しました。

 緊急会見が突然開かれるのは、 単なる“急な事情”ではなく、心理学的に見ると次の目的がありました。

  • 情報の主導権を握る
  • 視聴者の批判的思考を弱める
  • フレーミング効果で印象を操作する
  • 責任の所在をぼかす
  • メディアの準備を奪う
  • 時間を稼ぎ、次の戦略を立てる

 つまり、緊急会見は「情報統制のための心理戦」として機能していました。そして、突然の会見に驚いたときこそ、「なぜ今このタイミングなのか?」 と一度立ち止まることが必要です。そこで、情報に飲み込まれないようにすることが必要であるような気がしました。ただし、緊急会見に上記の目的のすべてが該当することはないと思われます。以上にあげたような心理的効果などはあると思われます。事件の場合と政治的な場合など場合によって異なるような気がしました。

 

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