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なぜ「怒っていないのに怒っているように見える人」がいるのか:脳がつくる表情認知の誤差

脳科学
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 一見機嫌が悪いのかなという人がいます。そして、「怒っているのかな?」 、「機嫌悪い?」と思っていました。しかし、その後会話をしてみても、まったく怒っていませんでした。ただ、そういう顔の人でした。そして、その後何回かお会いしたのですが、同じ顔をしていました。また、起こった、機嫌が悪い顔の人を見たことが1回ではなく何回かあります。つまり、怒っていないのに、なぜか“怒っているように見える人”がいるということです。

 しかし、これは、相手の性格の問題ではないようです。そして、そこには、脳が表情を“正確に読む”のではなく“推測している”から起こる現象のようです。脳は、相手の顔を見てから感情を判断しているのではないようです。そして、自分の経験・不安・記憶・文化的学習をもとに「こういう顔は怒っているはずだ」と予測しているようです。つまり、怒っているように見えるのは、 相手ではなく 自分の脳の“誤差” のようです。

 そこで、このブログでは、なぜ怒っていないのに怒っているように見えるのかに注目することにしました。そして、怒っていないのに怒っているように見える理由、表情認知は「相手の問題」ではなく「脳の処理の問題」、誤解を減らす方法について調べましたので以下に説明します。

怒っていないのに怒っているように見える理由

脳は「表情を見てから判断している」のではなく「予測している」

  • 脳は視覚情報を完全に処理してから感情を判断しているわけではありません。
  • 顔の一部の特徴から「これは怒りだろう」と予測します。
  • 予測処理(predictive coding)が働きます。
      →   表情認知は“推測”であり、誤差が起こるのは当然ということになります。

怒り顔に見えやすい“顔の特徴”がある

  • 眉が少し下がっている。
  • 口角が自然に下がっている。
  • 目つきが鋭く見える骨格です。
  • 顔の筋肉が緊張しやすい。
      →   本人は普通でも、脳が「怒りの特徴」と誤認します。

疲労・緊張・集中は“怒り顔”に見える

  • 疲れていると眉間に力が入りやすい。
  • 集中すると顔の筋肉が固くなる。
  • 緊張すると口角が下がる。
      →   生理的な状態が怒り顔に似ます。

過去の経験が表情認知をゆがめる

  • 過去に怒られた経験が多い。
  • 権威者の怒り顔をよく見てきた。
  • 怒りに敏感な性格傾向がある。
      →   脳が「怒り」を過剰に検出するようになります。

文化的学習が“怒り顔”の基準をつくる

  • 日本文化は「穏やかな表情」を基準にしやすい。
  • 欧米は表情の変化が大きい。
  • 穏やか文化では、無表情が“怒り”に近く見える。
      →   無表情=怒っているように見える現象が起こります。

表情認知は「相手の問題」ではなく「脳の処理の問題」

  • 相手が怒っているわけではない。
  • 自分の脳が誤差を出しているだけ。
      →   誤解が起こるのは自然なことです。

誤解を減らす方法

① 表情ではなく“言動”で判断する
  • 表情は誤差が大きいものです。
     →  言葉・声のトーン・行動を合わせて判断します。
② 「怒っている?」と決めつけない
  • 脳の予測を一度保留します。
     →  「疲れているだけかも」と別の可能性を考えます。
③ 自分の“怒りバイアス”を知る
  • 過去の経験が影響している可能性があります。
     →  自分の脳の癖を知ると誤解が減ります。
④ 相手に軽く確認する
  • 「大丈夫?」と聞くだけで誤解が解消されることが多いものです。

まとめ

内容の整理

 ここまで、怒っていないのに怒っているように見える理由、表情認知は「相手の問題」ではなく「脳の処理の問題」、誤解を減らす方法について説明しました。まず、怒っていないのに怒っているように見える理由について、脳は「予測している」怒り顔に見えやすい“顔の特徴”がある疲労・緊張・集中は“怒り顔”に見える過去の経験が表情認知をゆがめる文化的学習が“怒り顔”の基準をつくるを説明しました。つぎに、表情認知は「相手の問題」ではなく「脳の処理の問題」について、2つを説明しました。最後に、誤解を減らす方法について、4つの方法を示しました。

まとめ

 まず、怒っていないのに怒っているように見えるのは、 相手の性格ではなく、脳の表情認知が“予測で動いている”からでした。そして、その理由には、以下のようなことがありました。

  • 脳は表情を推測している。
  • 顔の特徴が怒り顔に似ることがある。
  • 疲労・緊張・集中が怒り顔に見える。
  • 過去の経験が表情認知をゆがめる。
  • 無表情が怒りに見える文化的背景もある。

 つまり、誤解は“脳の誤差”であり、誰にでも起こることになります。そして、大切なのは、表情だけで判断しないことが言えます。そして、脳の予測を一度保留することが必要なようです。また、そうすることで、「怒っているように見える人」との誤解は大きく減り、人間関係のストレスも軽くなるかもしれません。また、逆に?笑っていると捉えられる人もいるようです。その人は、大事な場面で偉い人から笑っていてはいけないと注意されました。しかし、その人はいつもの表情をしていました。これで、過去の経験が影響しているのかもしれないような気がしました。

 

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