PR

サブスクを解約できない心理:損失回避性と現状維持バイアス

心理
スポンサーリンク

 サブスクについて、もう使っていないのに、なぜか解約できない…。このようなことを時々耳にします。また、月額980円なら、まあいいか…など少額であることで放置しているような話も聞いたことがあります。このような“サブスクの放置”に心当たりはありませんでしょうか?

 ただし、これは、あなたの意志が弱いわけではないようです。そして、サブスクを解約できないのは、人間の脳がもつ“意思決定のクセ” によるもののようです。そこで、今回はこの点に注目することにしました。

 このブログでは、損失回避性・現状維持バイアス・サンクコスト効果 という観点からアプローチします。そして、「なぜサブスクを解約できないのか?」について、その要因について調べましたので以下に説明します。

サブスクを解約できないのは「損失回避性」が働くから

 まず、人間は得する喜びより、損する痛みの方を2〜2.5倍強く感じることがわかっています。そして、サブスクを解約するとき、脳は次のように判断します。

  • 「解約したら“損するかも”」
  • 「また使うかもしれない」
  • 「今まで払った分が無駄になる気がする」

 つまり、本来は“使っていない=損”になりますが、脳は「解約=損」と誤認してしまいます。

現状維持バイアス:人は“変えること”に強い抵抗を感じる

 また、人間は、「今の状態を変えること」そのものにストレスを感じるという性質があります。例えば、以下のようなものがあります。

  • 解約ページを探すのが面倒
  • 手続きが複雑そう
  • なんとなく後回し
  • 「まあ今月はいいか」

 なお、これはすべて現状維持バイアスの典型例です。つまり、脳は「変化=リスク」と判断します。そのため、“今のままでいいや”という選択を自動的に優先してしまうことになります。

サンクコスト効果:払ったお金を“取り返したい”

 サブスクを続けてしまう最大の理由のひとつが、サンクコスト(埋没費用です。例えば、サンクコストには以下のようなことがあります。

  • 「せっかく半年払ったし…」
  • 「いつか使うかもしれない」
  • 「元を取りたい」

 しかし、サンクコストは “もう戻ってこないお金” です。そのため、意思決定に影響させてはいけないものです。それでも脳は、「過去の投資を正当化したい」という強い欲求を持つため、解約を先延ばしにしてしまいます。

「未来の自分」に期待してしまう“楽観バイアス”

 サブスクを解約できない人は、よく以下のように考えます。

  • 「来月は使うかもしれない」
  • 「時間ができたら活用しよう」
  • 「いつか勉強するはず」

 なお、これは楽観バイアスと呼ばれます。そして、“未来の自分は今より優秀である” と錯覚する心理です。しかし、実際には、未来の自分も今の自分とほぼ同じ行動を取ることが示されています。

解約を先延ばしにする「決断疲れ(Decision Fatigue)」

 人間は1日にできる意思決定の量が限られています。そして、これを決断疲れと呼びます。仕事や家事で意思決定を繰り返した後、「解約するかどうか」、「どのプランにしていたか」、「本当に必要か」と考えるのは負担が大きいものです。そのため、脳は “判断を先延ばしにする” という選択を取ります。

まとめ

 ここまで、「なぜサブスクを解約できないのか?」の要因について説明しました。その要因について、「損失回避性」が働くから現状維持バイアスサンクコスト効果楽観バイアス決断疲れを説明しました。

 まず、サブスクを解約できないのは、あなたの意志が弱いわけではありませんでした。そして、脳の意思決定のクセが働いているだけでした。その意思決定には、以下のような心理現象がありました。

  • 損失回避性    : 解約=損と感じる
  • 現状維持バイアス : 変化が面倒
  • サンクコスト効果 : 過去の支払いを正当化したい
  • 楽観バイアス   : 未来の自分に期待する
  • 決断疲れ     : 判断を後回しにする

 そして、これらが重なることで、「使っていないのに解約できない」という現象が起きていました。解約するということ自体は単純な作業ですが、裏側に複雑な心理があることを改めて確認することができました。そして、初め数か月は無料というサービスについても、後で解約することを考えると気を付けないといけないような気がしました。

 

関係ブログ

コメント