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ニュースで聞く「有識者」ってどんな人?「専門家」や「コメンテーター」との決定的な違い

文化
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 政府の有識者会議が開催されました。また、スタジオに専門家をお招きしていますなどとも言われています。そして、これらはニュースを見ていると、毎日当たり前のように耳にするこれらの言葉です。「有識者」「専門家」「コメンテーター」の本当の違いを、あなたは説明できますか? 私にはできません。特に、「有識者」です。

 また、「どれも物知りな人でしょ?」と思ったら大間違いです。実は、この3者には、発言の目的や、背負っている社会的責任の重さに「決定的な違い」があります。ここを理解していないと、ニュースの本質を見誤ってしまうことも……ありそうです。そこで、今回これらの違いに注目することにしました。

 このブログでは、知っているようで知らない3つの肩書きの違いを説明するために調べました。そして、「なぜ国は専門家ではなく有識者を集めるのか」というニュースの裏側まで触れます。まず、3者の定義と比較、3者それぞれについて、事例について調べましたので以下に説明します。

3者の「決定的な違い」の定義

肩書きどんな人?(本質)発言のスタンス・目的責任と役割
専門家特定の分野(学問、技術、医療など)を極め、客観的なデータや事実(エビデンス)を持つ人。「データや研究結果から言える事実」を正確に伝える。主観的な意見や感情は挟まない。間違ったデータを言うと職責や信頼を失うリスクがあります。
有識者専門知識だけでなく、広い知見や社会的実績を持ち、政府の委員会などで「判断」を求められる人。事実を踏まえた上で、「国や社会は今後どうすべきか」という方向性や提言を述べます。政策や組織の意思決定に影響を与えるため、社会的な影響力と責任が極めて重大です。
コメンテーターメディアにおいて、視聴者・一般人の目線や感情を代弁する表現のプロです。「世間はどう感じるか」「自分はどう思うか」という主観的な意見や感情を分かりやすく言語化します。専門性よりも「番組の進行」「議論の活性化」「共感」が求められます。

専門家、有識者、コメンテータ

専門家:エビデンス(事実)の番人

 まず、最も基準が分かりやすい「専門家」から説明します。そして、彼らの絶対的な軸は「客観的事実(データ)」です。

  • 何をもって「専門家」と呼ぶか
    • 大学の教授や研究者、医師、弁護士、テクニカルな開発者などです。そして、特定の狭い分野で何年何十年も研究を重ね、論文や実績を出している人たちです。
  • ニュースにおける役割:客観的なファクト(事実)の提供
    • 彼らの役割は、主観的な意見を言うことではありません。「データから言える客観的な事実」を視聴者に分かりやすく翻訳することです。
    • そのため、「私はこう思う」とはいいません。例えば、「過去の統計ではこうなっている」「このウイルスの性質は〇〇である」というトーンになります。
  • 背負っているリスク
    • もし専門家がテレビで誤ったデータをしゃべったり、根拠のない憶測を話したりします。すると、その分野のコミュニティでの学者生命や社会的信用を失うという非常に重い職責を背負っています。

有識者:大局的な判断と「提言」のプロ

 一番「何者?」と思っている「有識者」について説明します。

  • 「有識者」の本当の意味
    • 有識者とは、単にひとつの知識が深い(専門家)だけではありません。つまり、「広い知見」「高い教養」「豊富な社会的実績」を持ち、複雑な物事を総合的に判断できる人を指します。
    • 専門家が「研究者」なら、有識者は「賢者・実践者」のイメージです。
  • ニュースや政府機関における役割:大局的な「意思決定」のサポート
    • 国や組織が何か大きな決断(政策など)をするとき、1つの専門知識だけでは決められません。例えば、「経済」「法律」「民意」「国際情勢」など、あらゆる要素のバランスを見ます。総合的に考えて、今この国はどちらに進むべきかという方向性(提言)を導き出すのが有識者の仕事です。
    • 元官僚、企業のトップ、文化人、元最高裁判事などが選ばれやすいのは、この「大局を見る目」と「社会的信用」があるからです。
  • 背負っているリスク
    • 彼らの意見は、国の法律や予算、あるいは企業の未来といった実社会の仕組みに直接影響を与えます。そのため、間接的に数千万人の生活を左右するほどの重い社会的責任を持っています。

コメンテーター:世論(視聴者)の代弁者と表現のプロ

 最後は、番組を盛り上げる「コメンテーター」です。彼らの軸は、専門性ではなく「主観と共感」です。

  • コメンテーターの正体
    • タレント、作家、ジャーナリスト、あるいは特定のバックボーンを持つ著名人などです。つまり、「言葉で表現するプロ」が座ります。
  • ニュースにおける役割:視聴者の感情の言語化と、番組のスパイス
    • 専門家や有識者の話は、正論ですが時に難しく、冷たく聞こえることがあります。これに対し、コメンテーターは、視聴者の目線(主観・感情)で意見を述べます。例えば、普通の感覚だったらこう思いますそれは、生活者としては困りますよねなどです。そして、番組に共感や議論を生む役割を持っています。
  • 構造的な弱みと炎上リスク
    • 彼らは「毎日、全く異なるジャンルのニュース(政治、事件、芸能、経済)」に対して、その場でコメントを求められます。
    • 専門家のように「エビデンス」がないため、どうしても発言が「個人の感想」になりやすく、時に世論とのズレからネットで炎上しやすいという、メディアの構造的な宿命を背負っています。

具体例

もしも「新しい感染症」が発生したら?

  • 専門家は: 「このウイルスの致死率は〇%で、〇mの飛沫で感染します(事実の解明)」
  • 有識者は: 「医療崩壊を防ぐことと経済を回すバランスを考え、まずはこのエリアの営業時間を制限すべきだ(政策の提言)」
  • コメンテーターは: 「お店の人たちの補償はどうなるんですか!私たちの生活が不安です(民意の代弁)」

なぜ政府の会議は「専門家会議」ではなく「有識者会議」なのか?

  • 理由: 専門家は「事実」を教えてくれます。しかし、社会の「決定」はできません。例えば、感染症の対策で、専門家が「人流を100%止めればウイルスは収まります(純粋な科学的提案)」と言ったとしても、経済が死んでしまいます。
  • 有識者の役割: そこで、医療の専門知識、経済の視点、法律の枠組み、国民の感情など、あらゆる分野を総合的に見渡して「総合的なバランスを考慮した大局的な判断(知識を活かした有益な意見)」を言える人、それが「有識者」です。だから国は「有識者会議」を開くということになります。

コメンテーターに求められる「共感」と「炎上リスク」

  • コメンテーターの正体は、視聴者に「あ、それ私も思ってた!」という共感を生むための存在です。
  • しかし、専門家や有識者のような深いバックボーン(データや大局的視点)はありません。そのため、あらゆるジャンルのニュースに対して「個人の主観」で語らざるを得なくなります。そのため、時に言葉が軽くなりやすく、ネットで炎上しやすいという構造的な特徴があります。

まとめ

 ここまで、専門家、有識者、コメンテータの3者の定義と比較、3者それぞれ内容、事例について説明しました。まず、3者の定義と比較について、肩書き、 本質、 発言のスタンス・目的、責任と役割を表形式で比較できる形で説明しました。つぎに、3者それぞれについて、どういう人がなっているのか、役割、背負っているリスクを説明しました。具体例として、感染症が起きた場合、政府の会議が有識者である理由などを説明しました。

 まず、それぞれニュース番組や社会において担っている役割(機能)が全く違っていました。そして、有識者というがなるのかという疑問を持っていました。そこには、専門家ではない、元官僚、企業のトップ、文化人、元最高裁判事などが選ばれやすいということを知ることがわかりました。そして、有識者にもおおきな分野があるような気がしました。さらに、有識者という言葉をテレビで耳にすることが少ないのでは、**会社社長や**元最高裁判事などという名前で出ているので耳にしにくいような気がしました。また、有識者という名称が使われるのは多くは国や国家レベルの事のような気もしました。

 

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