ここ最近のブログで、「返信」に関係する内容について取り上げています。それには、なぜ「返信を寝かせる人」がいるのか:脳が起こす“返信ストレス”の正体、なぜ返信が遅いだけで不安になるのか:脳の補完作用と愛着の傷つきがありました。そして、そこでこの際の脳の使い方の違いが気になりましたので調べることにしました。そして、返信が早い人を見ると「頭の回転が速いのかな」と思ってしまいます。また、 返信が遅い人を見ると「興味がないのかも」と不安になったりすることがあります。
しかし、返信速度は性格や好意の大きさではなく、脳の処理方式の違いで説明できるようです。脳には、直感的で高速なシステム1(速い思考)と熟考的でゆっくり判断するシステム2(遅い思考)があります。そして、この2つのバランスが返信速度に大きく影響します。さらに、LINEやメールでは「互酬性」が働きます。そして、相手が早いと自分も早く返し、相手が遅いと自分も遅くなるという心理的ルールが存在しているようです。
そこで、このブログでは、返信が早い人・遅い人の脳で何が起きているのかに注目することにしました。そして、返信が早い人の脳、返信が遅い人の脳、返信速度に違いが生じる要因について調べましたので以下に説明します。
返信が早い人の脳
システム1が強く働く
まず、返信が早い人は、脳のシステム1(速い思考)が優位に働いています。なお、システム1は、経験の蓄積から瞬時に判断を出す“自動運転モード”です。なお、システム1、システム2については過去のブログでtp利上げています。素早く判断 いろいろなヒューリスティック
特徴
- 直感的に判断できる
- メッセージの意味をすぐ理解できる
- 感情の処理が早い
- 返信の文章がすぐ浮かぶ
これは「頭が良い」というより、脳内のネットワークが整理されていて、関連情報を素早く取り出せる状態になります。
返信が早い人は「脳の負荷が低い状態」で返している
返信が早い人は、以下のような特徴があります。
- 認知負荷が低い
- マルチタスクが少ない
- 返信をタスクとして重く捉えていない
そして、脳が軽い状態では、システム1がスムーズに働き、返信が自然と早くなります。
返信が遅い人の脳
システム2が強く働く
返信が遅い人は、脳のシステム2(遅い思考)が優位です。そして、システム2は、慎重で熟考的な“手動運転モード”です。
特徴
- 相手の気持ちを深く考える -文章のニュアンスを気にする
- 誤解を避けようとする
- 返信内容を何度も見直す
つまり、これは「遅い」のではなく、脳が丁寧に情報を処理している状態です。そして、慎重な人ほど「最初の直感をそのまま使わない」傾向があるとされています。
返信が遅い人は「脳の断片化」が起きやすい
脳科学では、タスクが中断されると脳の処理効率が大きく落ちることが分かっています。そのため、返信が遅い人は、以下のような状態になりやすいことになります。そして、 メッセージを返すための“脳のウォーミングアップ”に時間がかかることになります。
- マルチタスクが多い
- 仕事や家事で脳が疲れている
- 認知負荷が高い状態
返信速度に違いが生じる要因
返信速度は「互酬性」で決まる:相手が早いと自分も早くなる
また、返信速度は、相手の返信速度と強く相関することが示されています。つまり、早い人には早く返す、そして、遅い人には遅く返すという“つりあい”が自然に生まれます。また、これは、LINEやメールが「社会的交換」として機能しているためで、 返信の速さ自体が“返報の一種”として扱われるからです。
返信速度は「好意」ではなく「脳の処理方式」の違い
なお、返信が遅い=冷めた、返信が早い=好きという解釈は、脳科学的には誤解になります。返信速度は、以下に示したことなどの影響で決まるため、好意とはほぼ無関係になります。
- 脳の思考モード(システム1/2)
- 認知負荷
- タスクの断片化
- 相手との互酬性
- 愛着スタイル
まとめ
ここまで、返信が早い人の脳、返信が遅い人の脳、返信速度に違いが生じる要因について説明しました。まず、返信が早い人の脳について、システム1が強く働く、「脳の負荷が低い状態」で返しているを説明しました。つぎに、返信が遅い人の脳について、システム2が強く働く、「脳の断片化」が起きやすいを説明しました。最後に、返信速度に違いが生じる要因について、「互酬性」で決まる、「脳の処理方式」の違いを説明しました。
まず、返信が早い人・遅い人の違いは、 性格でも好意でもなく、脳の処理方式の差でした。そして、その差には以下のようなのことがありました。
- 早い人はシステム1が優位(直感・自動処理)
- 遅い人はシステム2が優位(慎重・熟考)
- 返信速度は相手との互酬性で変化する
- 認知負荷やタスクの断片化が返信を遅くする
- 返信速度は好意の指標ではない
つまり、返信の速さは「脳の状態」を映しているだけで、 相手への気持ちとは別の問題ということでした。このように「返信の速度」には、システム1、システム2という脳の処理方法が異なっていました。これはその人の「返信」への考え方の違いによって、処理が異なっているような気がしました。また、本人の性格(脳の処理)とはと共にSNSへの慣れが高いほど返信が早い傾向があるような気もしました。

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