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「専門家筋」「政府筋」って何?

文化
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 ニュース番組や新聞記事を見ていて、こんなフレーズを目にしたことはありませんか? 例えば、政府筋への取材で分かりました。そして、専門家筋からは、懸念の声が上がっていますなどです。そこで、これを見て、政府筋って、具体的に政府の誰なの?という疑問が浮かびます。また、専門家筋って、実名を出せない怪しい人なの?などと考えるかもしれません。このような、モヤモヤした疑問を抱く方は少なくないような気がします。

 なぜ「〇〇首相」や「〇〇大学の〇〇教授」と実名を出さないのでしょうか? そして、わざわざ「〜筋(すじ)」という曖昧な表現を使うのかという疑問が浮かびます。実は、この表現の裏には、情報を出す側(政府や専門家)と、報道する側(メディア)の緊迫した駆け引きや、大人の事情が隠されています。

 このブログでは、「政府筋」「専門家筋」の正体について注目しました。ここでは、「~筋」とはどういう意味、実名を出さない3つの理由について説明します。そして、言葉の裏にある「本当の意図」が見抜けるようになることを目指します。

そもそも「〜筋(すじ)」ってどういう意味?

  • 説明: ニュースにおける「筋」とは、「情報の出どころ」を意味する業界用語です。つまり、情報源・ソースを示しています。
  • ポイント: 本人が直接実名で記者会見を開いたわけではありません。しかし、その組織の内部にいる、確実に信頼できる立場の人から直接取ってきた情報です。このようなことを表すために使われています。

「政府筋」や「専門家筋」の正体はだれ?

 ここでは、具体的な役職や人物像について説明します。

政府筋の正体:

 官房長官、各省庁の次官、首相秘書官、あるいは政権中枢に近い与党の幹部などです。つまり、政策の決定権を持っている、またはそのプロセスを間近で見ている人たちです。

専門家筋の正体:

 政府の諮問委員会(アドバイザリーボード)に所属する大学教授や医師、シンクタンクの主任研究員、あるいは民間企業のチーフエコノミストなど。その分野の第一線で分析を行っているプロフェッショナルたちです。

なぜ実名を出さない?「〜筋」が使われる3つの理由

【観測気球】世論の反応を確かめるため(政府側の都合)

 政府が新しい政策(例:大増税や新しい規制)をいきなり発表すると、国民の反発を招きます。そして、政権のダメージになることもあります。そこで、わざと「政府筋」としてメディアに情報を小出しにさせ、世論のリアクションを窺います。そこで、評判が悪ければ「そんな方針は決定していない」とトカゲの尻尾切りができるようにします。いわゆる、「観測気球」というテクニックです。なお、「観測気球」という言葉は、本来の用途から派生して、「世論や周囲の反応を探るために、わざと情報を流したり声明を出したりする行為」の比喩としても使われます

【情報保護】公式発言にできない「本音」を話すため(発言者側の都合)

 立場がある人ほど、実名での発言には「組織の公式見解」という重い責任が伴います。しかし、「実名を出さない(オフレコ)」という約束がある場合があります。オフレコ時には、立場に縛られず、業界の裏事情や「ぶっちゃけた本音・危機感」を記者に話すことができます。なお、オフレコとは、英語の「off the record」を略した言葉です。そして、記者会見などで、記録や報道、口外をしないことを条件に行う発言やその約束を指します。

【スクープ】他社をリードする独自取材のため(メディア側の都合)

 公式記者会見(オンレコ)で得た情報は、横並びの報道になります。しかし、メディアが他社を出し抜いて「独自の特ダネ(夜回り取材などの成果)」を報じる際、情報源を守る(秘匿する)ために「関係筋」というオブラートに包んだ表現を使います。

ニュースの裏を読む!「〜筋」が出てきたときの見極め方

「〜筋」を見たら、こう疑おう:

 「政府筋が〜という見方を示した」というニュースを見ます。そこでは、それを「決定事項」だと鵜呑みにしないようにします。そして、「あ、いま政府は国民がどんな反応をするか試している段階だな」と受け取ります。あるいは、「公式には言えないけれど、内部でかなり揉めているんだな」と一歩引いて見るようにします。

「専門家筋」の罠:

 稀に、メディア側が「自分の主張に都合の良い意見」を言ってくれる専門家を1人だけ見つけます。そして、あたかもそれが業界全体の総意のように「専門家筋の話では〜」と仕立て上げるケースもあります。そのため、複数のメディアが同じことを報じているかチェックすることが大切です。

 ここには、心理学や行動経済学で言う「フレーミング効果」と言われるものが影響しています。なお、フレーミング効果とは、同じ事実・情報であっても、その伝え方や見せ方(枠組み=フレーム)が変わるだけで、受け手の印象や意思決定が大きく変化する心理現象です。

まとめ

 ここまで、「政府筋」「専門家筋」の「~筋」とはどういう意味、実名を出さない3つの理由について説明しました。まず、「~筋」とはどういう意味について、どういう意味なのかを説明しました。次に、実名を出さない3つの理由について、観測気球情報保護スクープについて説明しました。最後に、「~筋」をどう読むかについて、「〜筋」を見たら、こう疑おう「専門家筋」の罠を説明しました。

 まず、「~筋」と出てきたら何か怪しいと思っていましたがそうでもありませんでした。しかし、専門家1人だけを探すこともあるようなのですべて信じるというわけにはいかないような気がしました。 また、「夜回り取材」と呼ばれる、記者が夜中に大物政治家の自宅前で待ち伏せて、車から降りてきた一瞬を狙って「〇〇の件、どうですか!?」と聞き出す。このようなのをドラマで見たこと思い出しました。そして、これか!と感じました。

 前回のブログに結びつけると、『政府筋』が流す情報は時にただのオピニオン(意図的な主張)であり、データに基づいたアナリストの分析とは異なるとなるような気がしました。(「オピニオン」「コメンテーター」「アナリスト」の違い)

 

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