最近の物価高でテレビで「節約」特集とかをよく目にします。また、それには、激安スーパーの特集などはよく目にします。そして、節約=善という価値観を疑うことなく生きています。しかし、毎日価格に縛られ、必要な出費まで我慢する節約疲れを感じている可能性があります。そして、我慢の節約は、幸福度と将来の収入アップの機会を奪っているとも言われています。また、最も大切な自己投資や質の高い経験までケチると、美徳でなくなっています。そこで、節約の心理的弊害と経済的なワナ、真の美徳の賢い消費について調べました。そして、何にお金を使い、何を削るかを意識的に選ぶことができ、満足度があがることを目指しています。
このブログでは、従来の美徳としての節約、負の側面と弊害、賢い消費、節約に関する日本と外国(欧米)の考え方の違いについて調べましたので以下に説明します。
従来の「美徳」としての節約の側面
まず、なぜ節約が良いとされるのか、その伝統的なメリットについて整理します。そして、この考え方と現在の考え方を比較します。
- 安心感とリスクヘッジ(美徳):
- 心理的安定: 貯蓄は将来への不安(病気、失業など)を軽減します。そして、心理的な安定をもたらします。
- 自由の確保: 経済的自由度を高めます。そして、いざという時に「仕事や人間関係から距離を取る」選択肢を与えてくれます。
- 倫理的な側面(日本文化):
- 「もったいない」精神や、浪費を避ける質素倹約の精神は、古来より日本文化で美徳とされてきました。
節約の「負の側面」と「弊害」
- 機会費用の損失(経済的弊害):
- 使わなかったお金の使い方に関係します。自己投資(スキルアップ、資格)や経験(旅行、人脈作り)に使われませんでした。そして、将来的なリターンや収入増加のチャンスを失っている可能性があります。
- 例: 必要なPCへの投資をしませんでした。そして、その結果、作業効率が落ち、結果的に収入アップが遅れます。
- 心理的な消耗とストレス(精神的弊害):
- 「節約疲れ」: 常に価格比較や「買わない我慢」を強いられます。そして、これにより、判断力や精神的なエネルギーを消耗してしまいます。
- 貧困マインド: 「お金がない」という思考に囚われすぎます。そして、実際に収入が増えてもその思考が抜けず、人生の満足度が上がりにくい状態に陥ります。
- 経済全体の停滞(マクロ経済的弊害):
- 個人が過度に消費を控えることは、社会全体で見れば需要の低下につながります。そして、経済の停滞(デフレ)を招く一因となります。
「賢い消費」こそが現代の美徳
すべてについて節約をするわけではなく、自己投資、経験、心理的影響についても考慮します。つまり、現代における正しいお金の使い方について説明します。
- 美徳の再定義: 節約の美徳は、「何でも我慢すること」ではありません。つまり、「本当に価値のあるものにだけお金を使う」意識的な消費(賢い消費)にあると定義し直します。
- 投資と消費の区別:
- 浪費(単なる快楽):ストレス発散のための無駄な買い物などです。
- 消費(生活維持):食費、家賃などです。
- 投資(将来のリターン):自己投資、経験、健康のための出費などです。つまり、自分への投資を節約と考えないことが重要です。
節約に関する日本と外国(欧米)の考え方の違い
節約の目的と動機
| 比較項目 | 日本の一般的な考え方 | 欧米(特に米国・北欧)の一般的な考え方 |
| 主な目的 | 「将来への安心感」と「浪費をしないこと」(守り) | 「投資と資産形成」と「経済的自由」の達成(攻め) |
| 動機付け | 「もったいない」の精神、集団規範(皆がやっている) | 「自己責任」の意識、目標達成志向 |
| 貯蓄の意識 | 現金や銀行預金に置くことを重視し、リスクを避ける傾向が強くなっています。 | 積極的に投資し、資産を増やすことを重視します。 |
「手段」と「方法」
| 比較項目 | 日本の一般的な行動 | 欧米(特に米国)の一般的な行動 |
| 何を削るか | 日常の出費(食費、日用品の価格比較)や趣味を細かく我慢します。 | 大きな出費(住宅、車)を見直しますが、自己投資は削りません。 |
| 自己投資 | 削る対象になりやすいです。(例:セミナー、資格、新しい経験) | 将来のリターンとして考え、積極的に投資します。 |
| 中古品・DIY | 中古品への抵抗感が強い層も存在します。しかし、「もったいない」精神から修理して使う意識は高いです。 | 中古品の売買(リセール)が活発で、リノベーションやDIYでコストを抑える意識が高いです。 |
「価値観」と「心理」
| 比較項目 | 日本の一般的な価値観 | 欧米(特に米国)の一般的な価値観 |
| 消費観 | 「良いもの」を買う(質)より「安いもの」を買う(価格)を優先する傾向があります。 | 「価値」と「リターン」を重視します。そして、必要なものには高額でも投資します。(メリハリ) |
| 倫理観 | 質素倹約が美徳とされ、浪費は罪悪感を伴う傾向があります。 | お金を使うこと自体はポジティブな行為であり、経済を回す責任と捉えられることが多いです。 |
| 失敗への意識 | 投資の失敗や貯蓄がないことは恥と見なされやすいです。 | 投資の失敗は学習機会と見なされます。そして、自己責任論に基づきオープンに語られることが多くあります。 |
文化的背景
- 日本: 集団主義や同調圧力が強いけいこうにあります。そして、皆がやっている貯蓄や浪費を避ける行動が社会的規範となりやすいです。また、質素倹約は歴史的に武士道や農耕文化に根ざした美徳です。
- 欧米(特に米国): 個人主義や自己責任の意識が強くあります。そして、自身の資産を増やすためのリスクテイクや積極的な行動が推奨されます。また、「お金は貯めるものではなく、増やすもの」という意識が強いです。
まとめ
これまで従来の美徳としての節約、負の側面と弊害、賢い消費、節約に関する日本と外国(欧米)の考え方の違いについて説明しました。まず、従来の「美徳」としての節約について、安心感と美徳、倫理的な側面(日本文化)について説明しました。次に、節約の負の側面と弊害について、機会費用の損失、心理的な消耗とストレス、経済全体の停滞について説明しました。そして、節約に関する日本と外国(欧米)の考え方の違いについて、節約の目的と動機、手段と方法、価値観と心理、文化的背景から説明しました。
ここまで従来の節約といろいろ比較していきました。しかし、現時点では、賢い消費への移行途中のような気がします。従来の「タンス預金」などという言葉はあまり聞かなくなりました。そして、NISAやiDeCoなどの投資関係も広がってきています。そして、自分への投資や頑張った自分へのご褒美などの広がってきています。しかし、「もったいない」という考え方も健在です。良いものは残し、変わる部分が変化しているような良い変化で賢い消費に向かっている気がします。


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