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なぜ夜中のLINEは「ポエム」化するのか?脳のブレーキが外れる驚きのメカニズム

心理
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 夜中のテンションで送ってしまったLINE送信ボタンを押す前の自分に待てと言ってあげたかった。そして、LINEが原因で、翌朝の人間関係が気まずくなった経験はないでしょうか? また、深夜の静寂は、私たちの判断力を鈍らせます。そして、普段なら恥ずかしくて言えないような言葉を「真実」だと思い込ませる罠を仕掛けてきます。これは、夜中のLINEやSNSで、ついつい熱っぽく語ってしまうものです。しかし、翌朝見返すと赤面するような「ポエム」になってしまっている現象です。

 なぜ、夜はこれほど「自己開示」のブレーキが壊れてしまうのかについて注目することにしました。そして、その仕組みを理解することで「深夜の黒歴史」を増やさないようにすることを目指します。脳の仕組みに基づいた「夜のSNSとの正しい付き合い方」を共有できればと考えています。なお、夜に関係したブログをこれまでに書いています。なぜ「夜になると人生を考え始める」のか?脳がつくる“夜の思考モード”の正体なぜ夜になるとネガティブになりやすいのか?

 今回にブログでは、夜中のLINEが「ポエム」化するのかについて、その要因、朝昼と夜の脳の違いについて調べましたので以下に説明します。

夜中のLINEが「ポエム」化する要因

理性のブレーキが「電池切れ」を起こす

前頭前野(冷静な上司)の帰宅

 まず、「前頭前野」は、脳の司令塔であり、言動を厳しく監視しています。そして、夜は一日の活動で大量のエネルギーを消費し、クタクタになっています。

  • チェック機能の停止: 「これを送ったらどう思われるか?」というシミュレーション能力が低下します。そして、社会的なブレーキが甘くなります。

大脳辺縁系(素直な子供)の独走

 理性が眠りにつく一方で、感情や本能を司る「大脳辺縁系」は元気なままです。

  • 感情のストレート化: 普段なら「恥ずかしい」と検閲されるはずの熱い言葉や、ドロドロとした本音が、何のフィルターも通さずに言語化されてしまいます。

暗闇による「心理的解放」

匿名性と没入感: 暗い部屋では外界からの視覚刺激が減ります。そして、意識が自分の内面へと深く潜っていきます(内省的状態)。このとき、他人との境界線が曖昧になります。そして、自分語りや情熱的な表現に対する心理的ハードルが著しく下がります。

脳内の化学変化:セロトニンとメラトニンの入れ替わり

 夜の脳内では、物質レベルでも「センチメンタル」になる準備が整っています。

  • セロトニン(安心感)の減少: 日中に心の安定を支えていたセロトニンが減ります。そして、これにより不安や寂しさを感じやすくなります。
  • メラトニン(睡眠・休息)の影響: 心を鎮めるホルモンが出る過程で、脳が「夢見心地」に近い状態になります。そして、その結果、論理よりもイメージや感情を優先するようになります。

現代特有の罠:スマホの「青い光」と「即時性」

  • ブルーライトの刺激: スマホの光が脳を覚醒させます。そして、理性が働かない状態で思考だけが活発になる「深夜のハイテンション」を作り出します。
  • フリック入力の魔法: 手書きのラブレターと違い、LINEは指先一つで送信できてしまいます。そのため、「読み直す」という物理的な時間が省かれてしまいます。そのため、ブレーキが効く前に送信完了してしまうリスクがあります。

夜の「ポエム化する脳」と、朝・昼の「冷静な脳」の違い

脳の司令塔「前頭前野」の活動量の差

 もっとも大きな違いは、脳の司令塔の「前頭前野」の働き具合になります。

  • 朝・昼(冷静):前頭前野がフル稼働しています。この部位は「論理」「客観性」「社会性」を司っています。そして、文章を書く時には、と厳しく検閲(ブレーキ)をかけます。例えば、「これを書いたらどう思われるか」「文脈はおかしくないか」などです。
  • 夜(ポエム):一日の活動でエネルギーを使い果たした前頭前野は、いわば「電池切れ」の状態です。そのため、ブレーキが甘くなるため、日中なら「恥ずかしい」と切り捨てていたドラマチックな表現や、主観的な熱い思いが、ノーチェックで指先から漏れ出してしまいます。

大脳辺縁系の「主導権争い」

 ブレーキが弱まった隙に、脳の奥深くにある「大脳辺縁系」が主導権を握ります。

  • 朝・昼(冷静):感情(大脳辺縁系)が動いても、前頭前野が抑え込みます。例えば、「今は仕事中だから」「現実的ではない」などです。そして、思考は「外向き(社会やタスク)」に向いています。
  • 夜(ポエム):前頭前野の監視が弱まると、大脳辺縁系に蓄積された「本音」「不安」「愛情」といった原始的な感情が暴走し始めます。そして、意識が「内向き(自分の心)」に深く潜り込みます。その結果、文章が自己中心的で、抽象度の高い「詩的」な表現になりやすくなります。

脳内化学物質の「入れ替わり」

 脳内のコンディションを整える物質も、昼と夜では全く異なります。

  • 朝・昼(冷静):「セロトニン」という心の安定剤が分泌されています。これにより、物事をフラットに捉え、落ち着いた判断ができます。
  • 夜(ポエム):暗くなるとセロトニンが減り、睡眠を促す「メラトニン」に切り替わります。そして、この過程で不安を感じやすくなったり、夢見心地のようなトランス状態(意識が朦朧とした状態)に近づいたりします。つまり、論理よりもイメージや感覚が優位になります。そのため、ポエム特有の「エモい」表現が生まれやすくなります。

内容の整理:朝・昼・夜の脳のイメージ比較

状態朝・昼の脳夜の脳
例えるなら冷徹な校閲担当者酔っ払ったロマンチスト
思考の向き社会・他人・正解自分・感情・理想
文章の特徴論理的、説明的、守り情緒的、抽象的、攻め
SNSの反応「なるほど」と思われる「どうした?」と心配される

まとめ

 ここまで、夜中のLINEが「ポエム」化するのかについて、その要因、朝昼と夜の脳の違いについて説明しました。まず、その要因について、理性のブレーキが「電池切れ」を起こす脳内の化学変化:セロトニンとメラトニンの入れ替わり現代特有の罠:スマホの「青い光」と「即時性」を説明しました。次に、朝昼と夜の脳の違いについて、脳の司令塔「前頭前野」の活動量の差大脳辺縁系の「主導権争い」脳内化学物質の「入れ替わり」等がありました。

 まず、夜中に書いた文章は「下書き」に保存し、朝まで送信しないようにした方がよさそうです。脳の状態が理性が働かない状態として認識しておいた方が良いような気がしました。また、ポエムを書いてしまうのは、脳がダメになっているからではありませんでした。それは、普段は閉じ込めている『豊かな感性』が解放されていることになります。出力先がSNSなどの事故を起こしそうなものは、メモ帳にだけ残すことが正解のような気がします。

 しかし、夜の脳はクリエイティブであるという一面があります。そこで、ポエムや絵を描くなどのクリエイティブな作業をしてみるのも良いような気がします。そして、その行動により新たな一面が見えるかもしれません。これまで、脳の状態に適した使い方などは考えたことが少なかったのでこのような考え方は面白いかもしれません。なお、これまでは朝の時間帯に集中力を必要とする作業をした方が効率が良いぐらいの事しか考えたことがありませんでした。

 

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