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外国人の方の顔が同じように見えてしまうなぜ? 脳と識別能力5

科学
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 これまで「似たような犬を区別できる人とできない人の違い」や「年輩の方がアイドルの区別ができにくくなるのはなぜ」のようなテーマを扱いました。

 今回は、「外国人の方の顔が同じように見えてしまうのはなぜ?」というテーマにしました。これはテレビで東南アジアの国が映された時、特に子供の顔が同じように見えました。また、テレビでアフリカの方の映像が流れたときにも、映っていた人の顔が同じように見えたことを思い出しました。

 このテーマが、「似たような犬を区別できる人とできない人の違い」と「年輩の方がアイドルの区別ができにくくなるのはなぜ」の延長線上にあると考えました。

「似たような犬を区別できる人とできない人の違い」では

 「微妙な身体的特徴の違い」と「行動や性格の違い」の2つの点から考察しました。

「微妙な身体的特徴の違い」について

 犬に慣れている人は、毛色と模様、顔立ち、耳の形とつき方、しっぽの巻き方、体格などのごくわずかな違いを見分けられます。このように言われています。これは、視覚から入ってくる情報でこれが海馬で記憶に結びつけられ、蓄積されることで「ニューロンの新生」や「シナプス可塑性」が生じ徐々にわずかな違いを見分けられるようになる。あくまでも推測ですがこのように考えることができます。

「行動や性格の違い」について

 犬に慣れている人は、外見だけでなく、その犬の歩き方や走り方、しぐさや癖、飼い主さんとの関係性、性格などの行動や振る舞いからも個体を識別します。このように言われています。つまり、この行動や振る舞いは前項目の視覚情報だけではないと言えます。それは、しぐさや癖、性格などは感情や感覚などは視覚を含めた複合的な多くの部分で、「ニューロンの新生」や「シナプス可塑性」が徐々に生じることで行動や性格がわかるようになると思われます。これもあくまでも推測です。

「年輩の方がアイドルの区別ができにくくなるのはなぜ?」では

生成AIへの問い合わせ結果

 生成AIに問い合わせました。脳機能に関しては、大きくは次の3点が指摘されました。顔の認識に関係する部分、注意力や情報処理能力の低下、既存の知識との関連付けなどの能力の低下です。

 また、脳機能以外の内容としては、大きく次の2点が指摘されています。アイドルグループの特徴と新しい情報への接触機会の減少です。簡単に言えば、似たような顔に見える、人数が多い、流行の髪型メイクで全体として捉えるです。漫然と見ていると区別ができない状況になっていると言えます。

「韓流アイドルに押しがいる年輩」の存在

 韓流アイドルに押しがいる年輩の方はアイドルの区別ができる。これは、脳機能の変化(老化)という生成AIの回答がメインの回答ではないことを示しています。

考察

 これは、アイドルという集団だけではなく、アイドル個人個人に興味関心がある事が重要である。この興味関心がきっかけで区別ができる状態なったと思われます。

 アイドルに興味がないと10代の人でも区別はできないことがヒントになる。つまり、興味や関心を持つ1段階目にあると思われる。アイドルを区別することができるようにするためには、アイドルに触れる機会が多くなるということが言える。例えば、雑誌に載っている写真、アクスタ、写真集、グッズなどにふれる機会が多くなる。いつも見ていたいことから、写真や映像を見る頻度が高まる。このような行動の繰り返しがアイドルに対する識別能力が高める。いわゆる学習による効果であると思われる。学習により、本ブログシリーズにもでてきた「ニューロン新生」や「シナプスの可塑性」が起こり、判別能力が上がると思われる。

外国人の方の顔が同じように見えてしまうなぜ?

アイドルが区別できない区別できる・・・その解釈は?

 「アイドルの顔が区別できにくい」というのには、詳細に解釈の問題もあるような気がします。それは、「顔がわかる」というのには、名前と顔が一致すると一致しないがある。しかし、知らない人だけど怒っている、笑っているという表情がわかるというのも顔がわかるも含まれる。たとえば、街を歩いている時に数人の人とすれ違った時に、顔の違いはわかる。そして、知り合いかどうかの判別をすることができる。

 アイドルが区別できるのは、顔と名前が一致しているレベルです。このレベルに至るためには、そのアイドルに対して興味関心を持っていることが重要である。この興味関心で、写真や映像を多く見ることでより顔と名前、加えて、たいけい、雰囲気などがわかるようになる。つまり、普段よく見る日本人やアイドルについては、すでに、「ニューロン新生」や「シナプスの可塑性」が起きて安定した状態と考えられる。

外国人の顔について

 見慣れていないタイプの外国人について同じように見える。このことから、見慣れていない、つまり、受容するためのニューロンが多くなく解像度が低いと考えられる。そのため、解像度が低いために同じように見えていると考えられます。これは逆に、多く見る機会が増えることによって、見分ける事ができるようになる。つまり、多くの観る機会で「ニューロン新生」や「シナプスの可塑性」が起こると考えられる。

 外国人の顔が同じように見えてしまうのは、アイドルの顔の区別がつきにくいよりも、似たような動物の区別ができない状態に近いと推測される。

まとめ

 「外国人の方の顔が同じように見えてしまうなぜ?」について考えました。人の顔と言うことでアイドルの区別ができるか否かに近いかも知れない。このように考えましたが、似たような動物の区別ができないに近いという考察に至りました。

 これは対象の外国人や動物は問題ではなく、人間がどう捉えるかが問題になります。つまり、人間が学習済みであるかそうでないかが問題になりそうです。未学習の対象については、学習をすることで区別ができるようになる。その上の個別の認識については、興味関心があることや高い接触の頻度によるものと考えられます。高い接触の頻度は、学校や会社などで繰り返し会うことやコニュニケーションです。密なコミュニケーションを取ることで顔をよく見て、その人の名前を聞くことで区別ができるようになると考えられます。ここでの興味関心を持つことは能動的な認識能力の向上、密なコミュニケーションは、受動的な認識能力の向上と言えるのかもしれません。

 なんとなく人間の区別能力(学習)のベースは、「ニューロン新生」や「シナプスの可塑性」にある。そして、それれとともに興味関心、密なコミュニケーションなどが絡み合っているような気がしました。あくまでも個人的感想です。

 

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