問題の発端は、パンダが中国に返還しなければならないというニュースを見ていました。そこにパンダが数種類、次々にテレビに映し出されていました。しかし、私には、パンダであることはわかるのですが、その区別がつかずほぼ同じように見えました。(さすが大きさの違いはわかります。) また、猫についても同様なことが言えそうです。例えば、三毛猫で大きさがほとんど同じ猫が数匹いた場合は同じように見えてしまいます。もちろん、猫の種類が違って柄が違うのを見分けることができます。
見えているものは同じ
同じような大きさの柴犬が数匹いた時に見分けがつきませんでした。しかし、犬に慣れた人はそれらの違いがわかるようです。同じ条件で同じ場所にいて目に見えている状況は同じです。つまり、犬を見ることで得られる情報が同じです。それなのに、区別ができる人、区別ができない人では何が違うのでしょうか?
生成AIに聞いてみる
質問文:犬に慣れていない私は、同じような大きさの柴犬がいた時それらの区別をすることができません。しかし、犬に慣れた人は区別ができるみたいです。どうしてですか?
概要
犬に慣れていない方が柴犬同士の区別が難しいと感じるのはとても自然なことです。しかし、犬に慣れている人は、いくつかのポイントに注目することで個々の柴犬を見分けられるようになります。
1. 微妙な身体的特徴の違い
私たち人間が顔立ちの違いで個人を識別するように、犬にも個体差があります。犬に慣れている人は、以下のようなごくわずかな違いを見分けられます。
- 毛色と模様:柴犬は赤、黒、胡麻、白など様々な毛色があります。しかし、同じ赤柴でも色の濃淡や「裏白(うらじろ)」と呼ばれる白い部分の広がり方、模様の入り方には個体差があります。
- 顔立ち:目、鼻、口の形や配置、マズルの長さなど、個体によって微妙な違いがあります。柴犬特有の「柴顔(しばがお)」と一言で言っても、キリッとした顔つきの子もいれば、愛嬌のある丸い顔つきの子もいます。
- 耳の形とつき方:耳の大きさ、先端の丸み、頭へのつき方にも個性があります。
- しっぽの巻き方:柴犬のしっぽは巻いているのが特徴です。しかし、巻きの強さ、向き(右巻きか左巻きか)、巻いている高さなども様々です。
- 体格:同じ柴犬でも、がっしりした体格の子や、やや細身の子など、体つきにも個体差があります。
これらの違いは、犬をたくさん見慣れている人ほど、無意識のうちにパターンとして認識できるようになります。
2. 行動や性格の違い
犬はそれぞれに個性的な性格を持っています。犬に慣れた人は、外見だけでなく、その犬の行動や振る舞いからも個体を識別します。
- 歩き方や走り方:歩幅や体の揺れ方、走るときの姿勢など、個体によって特徴があります。
- しぐさや癖:特定の状況で見せる癖(例: 嬉しいときに特定の動きをする、警戒するときに耳が動くなど)や、得意な表情など、その犬ならではのしぐさがあります。
- 飼い主さんとの関係性:飼い主さんとのやり取りや、飼い主さんに対する態度(甘え方、呼びかけへの反応など)も、その犬固有のものです。
- 性格:活発で人懐っこい子もいれば、慎重でマイペースな子もいます。これらの性格は、その犬の行動に表れます。
AI回答のまとめ
犬に慣れている人が柴犬の区別ができるのは、単に犬が好きというだけでなく、多くの犬と接する中で、「無意識のうちに個体ごとの微妙な身体的特徴、そして行動や性格の違いを観察し、パターンとして認識している」ためです。経験と観察によって培われる、一種の「目利き」のようなものと言えるでしょう。
AI回答に対して
項目1には、見た目による違いが挙げられています。これに対して、動物との触れ合いにより得られる条件が挙げられていると思われます。注意して、しっかり動物を見ていないと得られない条件が並んでいます。
脳科学では
新しい学習でニューロンそのものが増える「ニューロンの新生」という現象があります。また、これとは別に、既存のニューロン同士の繋がりの変化があります。このニューロン同士のつながりである「シナプス」が変化することが非常に重要です。これは、「シナプス可塑性」と呼ばれています。次に、「ニューロンの新生」と「シナプス可塑性」について説明します。
ニューロンの新生
以前は「成人の脳ではニューロンは増えない」と考えられていました。しかし、最近の研究で、脳の一部の領域、特に記憶に関わる「海馬(かいば)」という部位では、成人になってからも新しいニューロンが生まれることが分かっています。これを「ニューロン新生」と呼びます。
- 新しい経験や学習との関係: 新しいことを学んだり、精神的に活性化されたりすると、この海馬でのニューロン新生が促進されることが報告されています。つまり、あまり見たことのないものを注意深く観察し、それを理解しようとすることは、脳に新しい刺激を与え、ニューロンの誕生を促す可能性があると言えます。
- 記憶との関連: 新生ニューロンは、新しい記憶の形成に重要な役割を果たすと考えられています。新しい情報を効率的に処理し、記憶として定着させるために、これらの新しいニューロンが貢献していると考えられています。
シナプス可塑性
- シナプスの強化・形成: 新しい経験や学習によって、ニューロン同士の結合(シナプス)が強化されたり、新しいシナプスが形成されたりします。これは、情報伝達の効率を高め、より複雑な思考や学習を可能にします。
- 「脳を鍛える」とは: 「脳を鍛える」という言葉は、主にこのシナプス可塑性を指していることが多いです。新しい情報に触れたり、普段使わないような思考をしたりすることで、脳のネットワークがより豊かになり、情報処理能力が向上すると考えられます。
犬の区別と脳科学・・・まとめ
「微妙な身体的特徴の違い」について
犬に慣れている人は、毛色と模様、顔立ち、耳の形とつき方、しっぽの巻き方、体格などのごくわずかな違いを見分けられます。このように言われています。これは、視覚から入ってくる情報でこれが海馬で記憶に結びつけられ、蓄積されることで「ニューロンの新生」や「シナプス可塑性」が生じ徐々にわずかな違いを見分けられるようになる。あくまでも推測ですがこのように考えることができます。
「行動や性格の違い」について
犬に慣れている人は、外見だけでなく、その犬の歩き方や走り方、しぐさや癖、飼い主さんとの関係性、性格などの行動や振る舞いからも個体を識別します。このように言われています。つまり、この行動や振る舞いは前項目の視覚情報だけではないと言えます。それは、しぐさや癖、性格などは感情や感覚などは視覚を含めた複合的な多くの部分で、「ニューロンの新生」や「シナプス可塑性」が徐々に生じることで行動や性格がわかるようになると思われます。これもあくまでも推測です。
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