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なぜ「急に思い出し笑い」が起きるのか?記憶の自動再生の仕組みと脳のトリガー

脳科学
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 電車の中など、「ここで笑ってはいけない」という場面に限って、急に過去の面白い出来事を思い出してニヤけてしまったことがあります。そして、なんで今、急にあの場面を思い出したんだろう…と不思議に思ったりします。また、その時、周りの目が気になって焦ったりしたこともあります。このようなことは、多くの人にあるような気がします。それは、自分で電車の中でやったことがあります。また、そこら辺でも見かけたことがあるからです。

 しかし、この思い出し笑いはあなたの意志とは関係ないようです。そして、これは脳が特定の刺激を受けて「記憶を自動再生」してしまうことで起こる現象のようです。

 そこで、このブログでは、思い出し笑いが起きることに注目することにしました。そして、なぜ思い出すのか、その思い出しと笑いがセットなのか、対処法について調べたので、以下に説明します。

なぜ「急に」思い出すのか?記憶の自動再生を起こす3つの仕組み

  • 1. 五感や言葉が引く「連想の引き金(連合記憶)」
    • 説明: 脳は過去の「感情(爆笑)」と「周囲の状況(匂い・音・特定のフレーズ)」をセットで保存しています。そして、無意識にそれらの類似点(トリガー)に触れた瞬間、連動して記憶が引っ張り出されます。
  • 2. 脳の無意識のネットワーク「プライミング効果」
    • 説明: 直前に見たニュースや聞いた言葉が「先行刺激」となります。また、意識に上がらないレベルで過去の関連記憶を準備状態(プライミング)にします。そして、そのため、本人は「何の脈絡もなく突然思い出した」と感じてしまいます。
  • 3. 脳がリラックスした「デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)」
    • 説明: ぼーっとしている時や単純作業中、脳はDMNという状態に入ります。そして、過去の記憶を整理・探索し始めます。そこで、思考のガードが緩むことで、突発的に印象深い「面白い記憶」が表面化しやすくなります。

なぜ「笑い」の感情までセットで蘇るのか?

  • エピソード記憶と感情の密接な結びつき
    • 説明: 単なる事実(意味記憶)と違い、強烈な体験(エピソード記憶)は感情を司る「扁桃体」を強く刺激します。そこで、「笑った」という身体反応や感情データごと保存されています。そのため、再生された瞬間に当時と同じ生理現象(微笑・笑い)が再現されます。

外出先で「思い出し笑い」が起きそうになった時の対処法

  • 1. 意識的に「別の思考」で脳をジャックする
    • ポイント: 複雑な計算(100から7を引いていくなど)や、目の前にある物の名前を心の中で連呼するなどをします。そして、脳のワーキングメモリに別のタスクを与えて記憶の再生をストップします。
  • 2. 身体的な刺激で我に返る
    • ポイント: 深呼吸をする、手元を少し強く握るなど、身体感覚に意識を向けます。そして、そうすることで「今、ここ」に意識を引き戻します。
  • 3. スマートにごまかす(咳払い・マスク・スマホ)
    • ポイント: 咳き込んだふりをする、マスクの位置を整える、スマホを見て「面白いメッセージが届いた」ように演出するなどをします。そして、こうすることで周囲への見え方をコントロールします。

まとめ

 ここまで、なぜ思い出すのか、その思い出しと笑いがセットなのか、対処法について説明しました。まず、なぜ思い出すのかについて、記憶の自動再生を起こす3つの仕組みを説明しました。つぎに、この思い出しと笑いがセットなのかについて、エピソード記憶と感情の密接な結びつきを説明しました。最後に、対処法について、外出先で「思い出し笑い」が起きそうになった時の対処法を3つ説明しました。

 まず、「急な思い出し笑い」は、五感の刺激や脳のリラックス状態によって、蓄積されたエピソード記憶が自動再生されることで起こる自然な脳の反応でした。

  • 脳がトリガー(類似の刺激)に反応して記憶を自動で検索している
  • 感情とセットで保存されているため、当時と同じように笑ってしまう
  • 止めたい時は計算などで脳の処理能力を別の作業に向けさせる

 また、思い出し笑いをしてしまうのは、それだけ人生に「心から笑えた豊かな体験」がたくさん刻まれている証拠でもあります。そこで、静かな場所で焦った時は、脳のワーキングメモリを切り替えるテクニックを使ってうまく乗り切っていけたら安心できるような気がしました。

 

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