テレビのコメンテーターやSNSで『専門家』肩書を持つ人が語っています。そして、『この人が言うなら間違いないだろう』と納得した経験はあります。しかし、その専門家が、少しジャンルがずれたニュースについて語ることもあります。そこで、多くの場合は無難に済ませようとしているようですが、ちょっと違うという部分もあるような気がします。そこで、『専門家』とは、一体どこからどこまでが専門家なかという疑問が浮かびました。
また、サッカーのワールドカップがあり、サッカー特集などでいろいろな解説者が(専門家)解説していました。しかし、同じ試合でもトピック部分は別として注目する場面が異なることがありました。そこで、その解説者の出身ポジションやその人の経験で視点が異なる様な気がしました。このようなことが、別の専門家でもあるような気がしました。

つまり、専門家とは『特定の極めて狭い領域』においてのみ専門家である。しかし、一歩その外に出れば私たちと同じ(時にはそれ以下)の素人になり得るということです。そもそも、専門なので特定の狭い分野が対象になります。つまり、専門のど真ん中、専門周辺、専門外ということになります。
そして、このブログでは、『専門家の限界と正体』に注目することにしました。そこで、専門家について、専門外の発言、専門家の意見が外れる理由、専門知との付き合い方について調べましたので以下に説明します。そして、情報過多の時代に『専門家の意見』と上手に付き合うための見極め方を提供することを目標にしています。
「専門家」の定義と「権威バイアス」
- 専門家とは「狭く深い知識」を持つ人
- 例えば「医者」について取り上げます。外科医に皮膚科の最先端治療を聞いても正確とは限りません。つまり、専門性は非常にピンポイントなものです。
- 権威バイアス(権威への服従)
- 「〇〇大学教授」「元〇〇省官僚」という肩書を見ます。すると、無意識に相手の言葉すべてを正解だと思い込んでしまう心理的傾向があります。
なぜ、専門家は「専門外」のことまで語ってしまうのか?
- ① メディアや社会からの要請
- 「〇〇の専門家」として呼ばれたコメンテーターがいます。しかし、番組の流れで全く関係ない社会問題や経済についてコメントを求められます。そこで、断れずに答えてしまうということがあります。
- ② ハロー効果(後光効果)の罠
- 一つの分野で突出した成果を出した人がいます。そこで、自分は他の分野でも正しく判断できると錯覚してしまいます。もしくは、周囲がそう期待してしまいます。
- ③ ダニング=クルーガー効果の逆説
- 自分の専門領域では知識の複雑さを知っているため慎重「一概には言えない)になります。しかし、専門外の領域になると途端に単純化して断定的に語ってしまう現象です。
「専門家」の意見が外れる理由
- 理由1:前提条件や環境の変化
- 過去のデータや理論は正しくても、時代や社会環境が急変すると過去の専門知識が通用しなくなりまする。
- 理由2:科学的合意(コンセンサス)と「個人の意見」の混同
- 「学会全体の共通認識(科学的根拠)」なのか、「その専門家個人の持論」なのかが区別されていません。
- 理由3:ポジショントークや利害関係
- スポンサー、所属組織、政治的立場などによって、言動が歪められるケースです。
「本物の専門知」と賢く付き合う4つのチェックリスト
- 「そのテーマ」がドンピシャの専門領域か?
例:感染症のニュースで、統計学者なのか現場の臨床医なのかを見ます。 - 「1人の専門家」ではなく「複数の専門家(学会の合意)」を見ます。
- 「〜です(断定)」よりも「〜の確率が高い(確率論)」で語っているか?
誠実な専門家ほど安易に断定しません。 - 事実(ファクト)と意見(オピニオン)が分けられているか?
まとめ
ここまで、専門家について、専門外の発言、専門家の意見が外れる理由、専門家の意見をうまく活用するための方法について説明しました。まず、専門家について、その定義と権威バイアスを説明しました。つぎに、専門外の発言がある状況について説明しました。続いて、専門家の意見が外れてしまう理由について、3つの例を示しました。最後に、専門知との付き合い方について、4つのチェックリストを示しました。
まず、専門家という存在の『得意なこと』と『限界』を正しく理解し、尊重することが重要でした。
- 専門性の境界線:
専門家とは『特定の狭い領域』のプロです。そのため、一歩外に出れば素人になり得ます。 - 権威バイアスの罠:
肩書だけで『この人が言うならすべて正しい』と思い込むのは危険です。 - 見極めのコツ:
発言が『ドンピシャの専門分野か』『個人の持論か学会の合意(コンセンサス)か』を確認します。
また、情報があふれる現代において、専門家は『絶対的な答えをくれる神様』ではなく、『私たちが正しく判断するための強力なナビゲーター』のようなものです。そのため、『〇〇教授が言っていたから』と盲信して思考停止しないようにします。つまり、専門家の知見をヒントにしながら最後は自分で考えて選択するようにします。このような『しなやかな批判的思考』を持って、情報と付き合っていくことが必要な気がしました。これは、AIの回答が間違っていることもあるというのと共通しているような気がしました。

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