人にほめられると、どう返せばいいのかわからないことがあります。また、素直に受け取れず、本当?と思いむしろ落ち着かなくなることがあります。ただし、自分以外の場合、「ほめられる=嬉しいこと」と思っています。それなのに、実際には“戸惑い”や“気まずさ”が先に立ってしまいます。なぜ、ほめられるだけでこんなにも心がざわつくのでしょうか。その理由は、性格の弱さでも、コミュニケーション能力の低さでもないようです。むしろ、これまでの経験や心の仕組みが、あなたを守ろうとして働いている結果のようです。ここでは、「ほめられ慣れていない人」が戸惑う心理について調べました。
このブログでは、ほめられ慣れていない人の気持ちが少しラクになるために、なぜ“ほめられるだけ”で戸惑うのか、その理由、戸惑いの裏にある“本当の願い”、少しだけラクになる受け取り方のヒントについて調べましたので以下に説明します。
なぜ“ほめられるだけ”で戸惑うのか
ほめられた時に、以下に示すような反応をしてしまう人は多いようです。そして、ほめられて嬉しいはずなのに、心がざわついてしまいます。この矛盾には、いくつかの心理的な理由があります。次節以降に説明します。
- 反射的に「いやいや、そんなことないですよ」と否定する。
- 目をそらしてしまう。
- ほめられた後、なぜか疲れる。
- “裏があるのでは”と疑ってしまう。
自己評価と他者評価のギャップ
まず、ほめられ慣れていない人は、自分の自己イメージが控えめなことが多いです。つまり、自分の自己イメージが低いと、ポジティブな評価が“現実と違う”ように感じて混乱します。そして、その結果、認知的不協和が起き、「どう返せばいいのか」がわからなくなる。
- 「自分はまだまだだ」
- 「そんなに大したことはしていない」
このような、自己評価と、他者からのポジティブな評価がぶつかります。すると、心の中で“認知的不協和”が起こります。
- 自分の認識 →「大したことない」
- 他者の評価 →「すごいですね!」
このズレが、戸惑いや気まずさとして表れます。つまり、戸惑いの正体は「どう返せば整合性が取れるのか」という混乱が生まれます。そして、この混乱は自分が悪いわけではなく、心が“辻褄合わせ”に苦労しているだけです。
過去の経験による警戒心
ほめられる経験が少ないまま大人になると、ほめ言葉に対して“警戒心”が働くことがあります。つまり、ほめられる経験が少ないと、ほめ言葉=罠、後で否定されるかもという学習が残ります。特に、日本では「調子に乗るな」という文化的圧力も影響します。
- 「ほめられた後に否定されたことがある」
- 「ほめられた直後に叱られた経験がある」
- 「ほめられると調子に乗ると言われてきた」
こうした過去の学習が、無意識に残っていることがあります。さらに、日本には“謙遜文化”があります。そして、「自分を下げるのが礼儀」という価値観が根強いため、ほめ言葉を素直に受け取ることに抵抗を感じやすいというものです。
ほめられ方・返し方を学んでいない
また、単純に“経験値”が少ないだけのこともあります。つまり、ほめられたときの“適切な返し方”を学んでいないため、どう振る舞えばいいか迷います。そして、その結果、「照れ」「否定」「話題転換」などの反応が出てしまいます。
- どう返せばいいのか
- どんな表情をすればいいのか
- どこまで受け取っていいのか
つまり、こうした“反応の型”を学ぶ機会が少ないと、戸惑いが出るのは自然なことになります。つまり、これは性格の問題ではなく、コミュニケーションスキルの問題ということになります。また、練習すれば誰でも身につけられる領域でもあります。
戸惑いの裏にある“本当の願い”
ほめられ慣れていない人の心の奥には、こんな願いが隠れています。
- 本当は認められたい
- でも傷つきたくない
- だから慎重になる
そして、この慎重さは、自分を守るための“心の防衛反応”です。そのため、決して悪いものではありません。むしろ、丁寧に物事を受け止めようとする繊細さの表れでもあります。
少しだけラクになる受け取り方のヒント
戸惑いをゼロにするということを考えず、少しラクになると考えます。そして、少しラクになる方法はあります。
- ほめ言葉を“事実の一部”として受け取る:
つまり、全部を信じる必要はないけれど、相手がそう見えたのは事実と捉えます。そして、このくらいの距離感で十分と考えます。 - 返事は「ありがとう」だけでいい:
気の利いた返しを考える必要はないと考えます。つまり、シンプルな一言でコミュニケーションは成立します。 - 違和感は“慣れていないだけ”と理解する:
「違和感=自分が間違っている」ではありません。つまり、ただの“経験不足”と捉えます。そして、慣れれば自然に受け取れるようになります。
まとめ
ここまでこのブログでは、ほめられ慣れていない人の気持ちが少しラクになるために、なぜ“ほめられるだけ”で戸惑う理由、戸惑いの裏にある“本当の願い”、少しだけラクになる受け取り方のヒントについて説明しました。まず、なぜ“ほめられるだけ”で戸惑うのかについて、自己評価と他者評価のギャップ、過去の経験による警戒心、ほめられ方・返し方を学んでいないを説明しました。次に、戸惑いの裏にある“本当の願い”、少しだけラクになる受け取り方のヒントとして、ほめ言葉を“事実の一部”として受け取る、返事は「ありがとう」だけでいい、違和感は“慣れていないだけ”と理解することを説明しました。
要因のほめられ方、返し方を学んでないというのは、その通りという感覚でした。そして、過去の経験による警戒心というのもあっているという納得の内容でした。つまり、ほめられたときに戸惑うのは、自分が弱いからでも、コミュニケーションが苦手だからでもなかったのは安心材料になります。そして、これまでの経験や心の仕組みが、自分を守ろうとして働いているだけでした。その優しさに気づけると、少しだけ心が軽くなるような気がします。
また、ほめられることに慣れるのは、ゆっくりで大丈夫なような気がします。つまり、自分のペースで、少しずつ受け取れるようになれば十分のような気がします。そして、返事が「ありがとう」だけでよいと考え、とりあえず、ありがとうと返すようにすればよいような気がしました。


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