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電車で眠くなるのはなぜ?

科学
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 以前のブログで「眠気と天気は関係あるの?」という眠気について取り上げました。その際、電車に乗っている時に気持ちが良くなって寝てしまうことがよくあることが思い浮かびました。また、電車で寝てしまって乗り過ごしたなどという話もよく聞きます。そこで、今回は「電車に乗っていると眠くなるのはなぜ?」について調べてみました。酔っ払って寝過ごすのもこの要因ではないかと思います。

要因

 電車に乗っている時に眠くなるのは、いくつかの要因が複合的に作用していると考えられます。主な理由を以下に説明します。

単調な揺れと振動

 電車は一定のリズムで揺れ、振動します。この単調な揺れは、まるで赤ちゃんをあやす「ゆりかご」のような効果をもたらします。そして、リラックス状態を誘発して眠気を促すと考えられています。それは、脳が単調な刺激を受け続けると、活性度が低下しやすくなるためです。

心地よい音(ホワイトノイズ効果)

 電車の走行音、レールの音、車内のざわめきなどは、一定の低周波音や雑音を含んでいます。これらの音は、耳障りな他の音を遮断し、心地よい「ホワイトノイズ」として作用することがあります。ホワイトノイズは、集中力を高める効果があると言われています。しかし、その一方でリラックスして眠りにつきやすくする効果も報告されています。

座席の快適性

 多くの電車の座席は、長時間座っていても疲れにくいように設計されています。そのため、座席に深く腰かけ、背もたれにもたれることで、体がリラックスしやすくなり、眠気を誘発します。

視覚刺激の少なさ

 車窓からの景色は流れていきますが、多くの場合は単調な風景が続きます。また、目の前には他の乗客や座席など、大きな刺激となるものが少ない状態です。そのため、脳が視覚情報処理に費やすエネルギーが減り、リラックス状態になりやすいです。

体温の変化

 電車に乗る前に活動していた体は、座席に座って安静にすることで、少しずつ体温が下がっていきます。そして、体温が下がると、体は休息モードに入りやすくなり、眠気が生じやすくなります。

精神的な安心感

 自分で運転する必要がなく、目的地まで運んでもらえるという安心感も、眠気を誘う一因です。そのため、運転や道のりを気にする必要がなくなります。そして、その結果として精神的な緊張が解け、リラックスして眠りに入りやすくなります。

睡眠不足や疲労

 上記のような環境要因に加えて、普段からの睡眠不足や疲労が蓄積している場合、電車内の環境が眠気を誘発するトリガーとなり、より一層眠気が強くなることがあります。

まとめ

 以前の「眠気と天気は関係あるの?」ブログで人間が日が昇って活動を始め交感神経が優位になり、日が沈んで副交感神経が優位になり眠りにつく。そして、日中に副交感神経が優位な状態になった時に眠たくなるという考察結果を得ました。

 日中に副交感神経が優位になる具体例に電車に乗った時がなっているような気がします。また、具体的要因に、ここで挙げた、単調な揺れと振動、心地よい音、座席の快適性、視覚刺激の少なさ、体温の変化、精神的な安心感、睡眠不足や疲労などがあるいうように理解できます。これらの要因により、電車内で体がリラックスし、入眠環境が整ったと考えられます。そして、これらの具体的要因が、副交感神経を優位にする要因としても捉えることができます。

 

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