最近、昭和レトロブームで純喫茶、レトログッズなどがテレビで取り上げられてるのを見ます。また、今人気の理由は、「懐かしさ」と「新鮮さ」が融合した独特の魅力です。そして、Z世代を中心に、アナログな温かみや“エモさ”が新しい体験として受け入れられています。例えば、「エモい」として、純喫茶のメロンソーダ、使い込まれた古民家などがあります。そこには、「アナログ感」や「不完全さ」への魅力があるようなきがします。
そして、このブログでは、「昭和レトロ」とはどういうものか?、なぜ人気なのか?、そして、シティポップの関係について調べました。以下にこれらの内容について説明します。
昭和レトロとは?
昭和レトロとは、昭和中期(1950〜80年代)に流行した文化や生活様式、デザイン、アイテムなどを指します。そして、現在において再評価されている現象です。まず、デザイン例としては、レトロポップな色彩、和洋ミックス、アナログな温もりがあります。そして、スポット例としては、純喫茶、町中華、銭湯、レトロな街並み、古民家があります。加えて、アイテム例としては、花柄の食器、レトロ家電、カセットテープ、ファミコンなどがあります。
デジタル時代における「温もり」と「癒やし」
デジタル化が進んだ現在、アナログなものや手作り感のあるものへの渇望が高まっています。そして、「懐かしさ」と「新鮮さ」の融合がブームの根源になっているようです。
- 温かみのあるデザイン: 独昭和レトロ特有のレトロポップな色遣いがあります。そして、現在のデザインとは異なる和洋折衷なデザインがあります。例えば、花柄の食器、タイル、昔ながらの家具などです。そして、これらのものにはデジタルにはない温かみや安心感を感じさせます。
- 不完全さの魅力(エモい): 昭和のアイテムには手作り感やアナログな温かみがあります。また、完璧を求める現在とは対照的です。そして、この「不便さ」が逆に新鮮と感じられています。デジタルで完璧なものがあふれています。逆に、アナログなものの不完全さや儚さに「エモい」という感情を抱かれます。そして、純喫茶のメロンソーダ、使い込まれた古民家などが、Z世代を魅了しているようです。
- 懐かしさと新鮮さの融合:昭和を知らない若者にとっては新鮮な体験です。そして、親世代からの話やメディアを通じて間接的な懐かしさも感じられてもいます。
SNSとの親和性の高さ
昭和レトロは、InstagramやTikTokで「#昭和レトロ」「#純喫茶巡り」などがバズりました。そして、映えるビジュアルが人気を後押しし、これがブームを加速させています。
- SNS映え: カラフルでポップな色使い、ユニークなデザインがあります。純喫茶のクリームソーダやナポリタンといったモチーフは、写真や動画で映えます。そのため、SNSでの拡散につながりやすいようです。
- レトロツーリズム: 純喫茶や古い街並み(小江戸など)を訪れられています。そして、その雰囲気を楽しむレトロツーリズムも、SNS共有前提の新しい観光スタイルです。
時代背景がもたらすイメージ
昭和時代、特に高度経済成長期は、前向きで活気があるイメージと結びついています。
- 活気とエネルギー: バブル期ぐらいまでの活気や強いエネルギーを感じる文化的なアイコンが受け入れられています。具体的には、音楽、ファッション、建築などが新鮮で魅力的に受け入れられています。
- コロナ禍を経た癒しと安心感:手書きや手作りのぬくもりある時間の過ごし方が見直されています。そして、昭和のゆったりしたライフスタイルが再評価されています。
サブカルチャーとの融合
昭和レトロは、サブカルチャーと融合することで新たな価値を生み出しています。この融合は、単なる懐古趣味ではありません。つまり、現在の感性と昭和の美意識が交差する創造的な表現として注目されています。具体的を以下に示します。
- ファッション:昭和風柄シャツ、サテンジャケットなどが古着屋やSNSで人気になっています。
- 音楽:シティポップや歌謡曲がリバイバルされ、若者のプレイリストに登場しています。
- アート・デザイン:昭和の広告やポスターの美学が、現在のグラフィックやZINE文化に影響しています。
- メディア:昭和アニメや映画のリメイク、レトロゲーム復刻がサブカル層に刺さっています。
昭和レトロの影響
昭和のアイテムが「世代間コミュニケーション」のツールとして使用されています。そして 、親世代や祖父母世代との会話が生まれるなど、レトロが世代をつなぐ役割を果たしています。
昭和レトロがもたらす生活の豊かさ
- 地域コミュニティの再生:昭和レトロを活用した商店街の再生や観光資源化が進んでいます。そして、シニア層が案内役や語り部として活躍する場面も増えています。
- 家族との共感の場:若い世代が昭和レトロに興味を持っています。これにより、親子・祖父母との会話が生まれ、世代間交流のきっかけになります。
マーケティングや福祉分野での活用
- 商品開発:昭和風デザインの雑貨や食品が、シニア層の購買意欲を刺激するツールとして注目されています。
- 介護・福祉施設での導入:昭和音楽や映像を使った回想法が、認知症予防や心のケアに活用されています。
誰がハマっているのか?
- Z世代(1990年代半ば〜2010年代初頭生まれ)
- 新鮮なデザインと色彩: 現在にない独特の色遣いや和洋ミックスのデザインが、新鮮な驚きを与えます。「エモい」「SNS映え」
- 個性とストーリー性: 昭和レトロなアイテムにはその時代特有の文化的背景やストーリーがあります。そして、個性や背景を重視する若い世代に魅力的に映ります。
- 過去との比較による楽しさ: 例えば、最新ゲーム機と初代ファミコンを比較します。近過去の文化に触れて、現在との差異を楽しむ新しい文化体験となっています。
- シニア世代
- ノスタルジー効果:当時の家電、街並み、音楽、映画などが記憶を刺激します。そして、心理的な安心感や自己肯定感を高める効果があります。また、昔を懐かしみながら、家族との共感を通じて再発見するケースも多いようです。
- 社会参加のきっかけ:昭和レトロをテーマにしたイベントやカフェ、SNS投稿などが、同世代との交流や地域活動への参加を促進しています。
「昭和レトロ」ブームと海外でのシティポップの流行
シティポップは、純喫茶やレトロポップ家電などと並ぶ、「昭和レトロ」を構成する重要な要素の一つと言えます。そして、シティポップブームが、「昭和レトロ」ブームを後押ししたとされています。
シティポップは「昭和レトロ」の一部
シティポップは、1970年後半から80年の都会的ライフスタイルを背景に生まれた音楽ジャンルです。
- 時代性: シティポップは、まさに「昭和」の特に華やかで洗練された側面を象徴しています。
- 当時のお洒落な生活を彩るサウンドトラックでした。そして、この当時の都会的で洗練された「昭和」のイメージが、現在の「昭和レトロ」ブームが求める雰囲気と重なります。
海外でのシティポップ流行の要因
1. インターネットによる「再発見」
シティポップは、YouTubeで楽曲が非公式にアップロードされたことがきっかけでした。例えば、竹内まりや「Plastic Love」、松原みき「真夜中のドア〜Stay With Me」などです。これらの楽曲が海外のユーザーに「発見」され、一気に拡散しました。
2. ノスタルジーではない「新鮮さ」
聴く海外の若い世代にとって、これらの音楽は自身の個人的な過去とは無関係なものです。そして、そのために「新しく、洗練された」サウンドとして受け入れられています。
注:Vaporwave(ヴェイパーウェイヴ)は、2010年代初頭にインターネット上の音楽コミュニティから生まれた実験音楽のジャンルです。
- 高水準な音楽性: ソウル、ファンク、R&B、ディスコなどの洋楽要素と日本の歌謡曲文化が融合しています。そして、この高度な音楽性が、海外の音楽ファンにも響きました。
- Vaporwaveの影響: 2010年代に流行したVaporwaveが1980年代の楽曲を引用しました。そして、その「元ネタ」として日本のシティポップが注目されました。
- 視覚的魅力: ジャケットやMVに描かれた都会的な風景やファッションが魅力的でした。そして、このような視覚的な魅力も、SNS時代にブームを広げる要因となっています。
3. アニメ文化との結びつき
かつてのアニメ主題歌などにシティポップが使われていました。日本のアニメ文化に親しんだ海外のファンが、シティポップに興味を持つという流れも発生しました。
まとめ
ここまで「昭和レトロ」とはどういうものか?、なぜ人気なのか?、そして、シティポップの関係について説明しました。また、昭和中期に流行した文化や生活様式、デザイン、アイテムなどが現在再評価されている現象でした。また、昭和レトロが単なる流行ではなく、現在のライフスタイルに溶け込み、時代を超えて愛される文化となっています。そして、海外でのシティポップの流行は、音楽を通じて昭和の「都会的で華やかなイメージ」を世界に輸出しました。その結果、日本国内の「昭和レトロ」ブームを国際的な現象として盛り上げるという結果になりました。
昭和レトロかもしれませんが、モンチッチなども海外で人気になっているようです。これからまだ人気が出ていないキャラクター、アイテム、アニメ、グッズなどで人気が出るものがあるかもしれないと感じました。


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