ニュースや記事でよく「当局によると…」「関係者はこう語る…」という言葉を耳にします。そして、この言葉が出てきた瞬間、なぜか“それ以上考えなくなる”ことがあります。また、そういうものなんだろう、詳しい人が言うなら正しいのだろう」と思ってしまいました。しかし、よく考えると“当局って誰?”“関係者ってどこの誰?”というようになります。そして、ツッコミたくなるほど曖昧な言葉です。そのため、当局を調べて以前のブログ「「当局」って何ですか?」を取り上げました。しかし、なぜ思考を止めてしまうのかということに疑問を感じました。
そこで今回このブログでは、当局や関係者という言葉がなぜ思考を止めてしまうのかについて要因について調べましたので以下に説明します。
思考停止する要因
「権威の言葉」に脳が自動的に従ってしまう
「当局」「関係者」という言葉は、“権威が言っている”という印象を与えるためのラベルです。つまり、脳は、複雑な情報、判断が難しい状況、専門性が必要な話題に直面します。すると、権威に判断を委ねることでエネルギーを節約しようとします。また、これを心理学では権威バイアスと呼びます。つまり、「当局が言うなら正しいんだろう」と脳が自動的に思い込んでしまいます。
曖昧な言葉は“思考の穴埋め”を誘発する
「関係者によると」という言葉は、実際には誰のことか明示していません。しかし、脳は、曖昧な情報に出会うと、自分の中で勝手に“もっともらしい人物像”を補完してしまうという性質があります。例えば、きっと内部の人だろう、事情をよく知る人なんだろう、信頼できる筋ろうなどです。そして、こうした“脳内補完”が起きるため、私たちは疑問を持たずに受け入れてしまいます。
「責任の所在が曖昧」だと、脳は深く考えなくなる
「当局」「関係者」という言葉は、誰が言ったのか責任が曖昧です。そして、責任が曖昧な情報は、脳にとって“追及する必要がない情報”として扱われます。また、その結果、深掘りしない、疑わない、そのまま受け入れるという“思考停止モード”に入りやすくなります。
情報の“正しさ”より“安心感”を優先してしまう
人は、「わからない状態」より「わかった気になれる状態」を好むという心理があります。また、当局が言っている、関係者が語ったは、“情報が整理されたような安心感”を与えます。そして、その安心感が、思考を止める最大の要因になります。
メディア側も“便利な言葉”として使っている
メディアが悪いという話ではありません。ただ、当局、関係者という言葉は、次のような“便利な効果”があるため、頻繁に使われます。例えば、情報源をぼかせる、責任を明確にしなくていい、文章が権威づけされるなどです。そして、その結果、私たちの脳はその言葉に慣れ、自動的に思考停止する癖がついてしまいます。
まとめ
ここまでこのブログでは、当局や関係者という言葉がなぜ思考を止めてしまうのかについて要因について説明しました。そして、要因について、「権威の言葉」に脳が自動的に従ってしまう、曖昧な言葉は“思考の穴埋め”を誘発する、「責任の所在が曖昧」だと、脳は深く考えなくなる、情報の“正しさ”より“安心感”を優先してしまう、メディア側も“便利な言葉”として使っているを説明しました。
そして、「当局」「関係者」という言葉に思考が止まるのは、騙されやすいからでもありませんでした。むしろ、脳がエネルギーを節約しようとする“正常な反応”でした。
- 権威バイアス
- 曖昧さの補完
- 責任の曖昧化
- 安心感の優先
- メディア言語への慣れ
これらが重なることで、私たちは“考えなくてもよくなる”状態に入ってしまいます。そして、この仕組みを知っておくことでできる対応があります。つまり、このような曖昧な表現な情報を受け取る時にちょっと立ち止まって考えることです。そして、曖昧さを解消するという行動がとることができるような気がします。ただし、必要でないことは気にする必要はないと思いますが、知っておきたいことは調べることができます。当局については、調べているのに聞くと耳に残ります。

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