広末涼子さんの実況見分がされたというニュースがありました。4月に事故が起きて、今頃という感覚がありました。また、実況見分というと、なんとなく現場で警察がやっていることという理解でした。そこで、実況見分がぼんやりしていたので調べることにしました。
実況見分で何をしている?
現場の確認と記録
- 事故現場や事件現場の地理的状況、道路の状況、周辺の建物、視界などを確認します。
- 写真撮影やビデオ撮影を行い、現場の状況を詳細に記録します。
- 図面を作成し、物体の位置関係などを記録することもあります。
関係者からの聞き取り
- 事件や事故の当事者や目撃者から、当時の状況、行動、発見した事実などを詳しく聞き取ります。なお、事故の当事者は、交通事故の運転手、被害者、加害者などの人です。
- 聞き取った内容は、供述調書としてまとめられます。
証拠の収集
- 事件や事故に関連する証拠品を探し、押収します。なお、事件や事故に関連する証拠品とは、交通事故であれば車両の破片、スリップ痕、遺留品などのことです。
- 指紋、足跡、DNAなどの鑑識資料を採取することもあります。
再現
- 必要に応じて、関係者の証言に基づき、事件や事故発生時の状況を現場で再現してます。例えば、交通事故であれば、事故を起こした車両の走行経路や衝突状況を再現します。そして、犯行現場であれば、犯人の動きを再現したりします。これにより、証言の信憑性を確認したり、より詳細な状況を把握したりします。
供述調書の作成
- 聞き取り内容や現場の状況などを踏まえ、捜査官が供述調書や実況見分調書を作成します。これは、後の捜査や裁判において重要な証拠となります。
なぜ実況見分が重要なのか?
- 客観的な事実の把握: 現場の状況を直接確認すします。これにより、関係者の供述だけでは分からない客観的な事実を把握することができます。
- 証拠の保全: 時間が経過すると失われたり、変化したりする可能性のある証拠を、新鮮なうちに保全することができます。
- 真相の解明: 現場の状況、関係者の供述、収集された証拠を総合的に検討します。そして、事件や事故の発生原因や経緯、責任の所在などを解明するための重要な手がかりとなります。
- 後の手続きへの影響: 実況見分で得られた情報は、逮捕や起訴、裁判など、その後の刑事手続きに大きな影響を与えます。
内容の整理
実況見分は、事件や事故が発生した際に、捜査機関が現場で直接状況を確認すること。および、関係者から話を聞き、証拠を収集する一連の活動のことです。これは、真相解明のために欠かせない、非常に重要な捜査活動になります。
また、今回の広末さんの事故の実況見分について考えてみます。1つめは、関係者からの聞き取りという項目です。ここでは、交通事故の運転手(広末さん)から、当時の状況、行動、発見した事実などを詳しく聞き取りをしているとおもわれます。そして、2つ目は、再現です。ここでは、事故を起こした車両の走行経路や衝突状況を再現していると考えられます。そして、パーキングエリアでの広末さんの行動、動きを再現、確認していたと考えられます。
実況見分のその後
逮捕・勾留の判断
- 実況見分で得られた証拠や情報(例えば、犯行の痕跡、被害者の状況、目撃者の証言など)は、被疑者の逮捕の必要性や勾留の要否を判断する際の重要な根拠となります。
- 証拠が明確であればあるほど、逮捕・勾留の可能性は高まります。
送検・起訴の判断
- 警察は実況見分の結果を含め、捜査で得られた全資料を検察官に送ります(送検)。
- 検察官は、実況見分調書やそれに基づいて作成された供述調書、収集された物証などを総合的に判断し、被疑者を起訴するかどうか(裁判にかけるかどうか)を決定します。
- 実況見分の結果が、起訴・不起訴の判断に直接影響します。特に、実況見分で得られた客観的な証拠は、起訴を裏付ける上で非常に重要です。
裁判(公判)における証拠
- 実況見分調書や、実況見分に基づいて作成された図面、写真、採取された物証などは、刑事裁判において重要な証拠として提出されます。
- 裁判官はこれらの証拠に基づいて、被告人の有罪・無罪や、有罪の場合の量刑を判断します。
- 特に、供述の信用性を判断する際にも、実況見分の客観的な状況が参考とされます。例えば、供述と実況見分の結果が食い違っていれば、供述の信用性が疑われることになります。
損害賠償請求(民事訴訟)
- 交通事故や不法行為が原因で損害が発生した場合、被害者は加害者に対して損害賠償を請求する民事訴訟を起こすことがあります。
- この際、実況見分で作成された実況見分調書や事故現場の図面、写真などは、事故の状況や過失割合を判断するための重要な証拠となります。
- 例えば、交通事故の実況見分で、どちらの車両に過失があったのか、どのような衝突状況だったのかが明確になれば、損害賠償の金額や過失割合の算定に直接影響します。
行政処分
- 交通事故の場合、実況見分の結果は、運転免許の停止や取消しといった行政処分の判断にも影響します。
- 事故の態様や運転者の過失の程度が実況見分で明らかになる。そして、それに応じた処分が下されることになります。
保険金の支払い
- 保険会社は、保険金の支払いに関して、事故や事件の状況を正確に把握する必要があります。
- 実況見分の結果は、保険会社が事故状況を確認します。そして、保険金の支払いの可否や金額を決定する際の重要な資料となります。
内容の整理
このように、実況見分の結果は、刑事手続き(逮捕、起訴、裁判)だけでなく、民事手続き(損害賠償)、行政処分、保険金の支払いなど、その後の多岐にわたる判断や手続きに決定的な影響を与えるものです。そのため、実況見分は非常に慎重かつ詳細に行われます。
また、広末さんの場合には、起訴や不起訴や罰金を考えるうえでの材料になると考えられます。広末さんの運転が、危険運転に該当するかどうかなどの確認がされている可能性があります。
まとめ
広末さんの実況見分のニュースがきっかけで実況見分について調べました。これによりなんとなく実況見分がどういうものであるかを理解することができました。まず、調べる前は、「現場の確認と記録」ぐらいしか受け取っていませんでしたが、その後に影響を及ぼすものという意識がありませんでした。また、事故や事件直後に実施されるものだと思っていましたが、数カ月後という場合もあるということも知ることができました。なお、以前の広末さんの4月の事故では、「双極性感情障害ってどういう病気?」について調べています。
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