テレビで”きかんとうしか”という言葉を聞きました。それは、初めてではないのですが、”きかん投資家”と聞いてふと”きかん?”ってと思いました。まず、”基幹投資家?”というもを思い浮かべてしまいました。雰囲気で大口の投資家というイメージを持っていたからです。しかし、実際は、”機関投資家”が正解でした。
そこで機関投資家ってどういう人?、そして、個人投資家とどう違うのか?などの疑問が思い浮かびました。そこで、今回のブログでは、機関投資家はどういうものかについて調べた結果を説明させていただきます。加えて、ドラマなどでたくさんのモニターに囲まれているイメージのトレーダーについても説明します。
投資家について
株式や投資信託、債券などの金融商品や不動産などに資金を投じます。そして、将来的な値上がり益や配当金、利子などを得ることを目指す個人または組織のことです。また、長期的な視点で市場を分析し、経済の成長とともに自己資産を増やそうとする人です。そして、経済の発展に資金を供給するという重要な役割を担っています。
機関投資家
顧客から預かった巨額の資金を株式や債券などで運用する法人や団体の総称です。例えば、生命保険会社、投資信託会社、年金基金、信託銀行、信用金庫などが代表例です。そして、大量の資金を運用するため市場への影響力が大きいのが特徴です。加えて、長期的な目線でリスクを管理しながら投資を行うのが特徴です。
個人投資家
個人の資金を用いて株式や債券、投資信託などの金融商品に投資する人を指します。そして、自身の判断で投資活動を行い、将来的に利益を得ることを目的とします。投資家は、自身で投資を行い生計を立てている「専業投資家」がいます。また、本業を持ちながら副業として投資を行う「兼業投資家」という人もいます。
海外投資家
日本市場に投資する外国籍の投資家です。これには、海外の機関投資家やヘッジファンドなどが含まれます。また、日本市場の動向に大きな影響を与える存在でもあります。
エンジェル投資家
設立間もないスタートアップ企業やベンチャー企業に投資します。そして、その将来的な成長を支援する個人投資家です。
個人投資家と機関投資家との違い
機関投資家が組織として第三者から預かった資金を運用します。これに対し、個人投資家は自身の資産を個人で運用します。この違いから、機関投資家はより多くの法規制を受けます。そして、専門家による分析に基づいた長期的な運用を行う傾向があります。
- 組織 vs. 個人:機関投資家は法人として、顧客から集めた巨額の資金を運用します。
- 資金規模:機関投資家は莫大な資金を扱います。それに対し、個人投資家は個人の資金規模で投資を行います。
機関投資家
特徴
- 巨額の資金と市場への影響力:
顧客から集めた膨大な資金を運用・管理します。そして、一度に大きな金額の売買を行うことが多く、市場の価格形成に大きな影響を与えます。 - 長期的な運用方針:
顧客への責任があるため、短期間の売買をするわけではありません。長期的な企業の成長や経済の状況を見据えた運用を行う傾向があります。 - 専門的な調査と分析:
専門知識を持つ機関が、優良な企業や金融商品を詳細にリサーチします。そして、リサーチ結果から投資判断を行います。 - 投資先企業への関与:
保有する株式の議決権を行使することがあります。また、投資先企業との対話を通じて経営改善を促したりすることもあります。そして、このように企業経営に影響を与えることがあります。
主な種類
- 保険会社:生命保険会社や損害保険会社
- 金融機関:信託銀行、普通銀行、信用金庫、投資信託会社
- 年金基金・共済組合:国民や従業員から集めた資金を運用する団体
- 投資顧問会社:顧客から運用を任された資金を、専門的な知識と経験に基づいて運用する会社
個人投資家
特徴
- 自己資金:個人の資産を元手に投資を行います。
- 自己判断:自身の知識や経験に基づいて投資先を決定し、運用します。
- 多様な目的:資産形成、老後資金の準備、配当金・売買益による収益など、目的は人それぞれです。
- 投資スタイルの多様性:短期間で売買を繰り返す人もいます。そして、企業の成長性を重視する長期投資を行う人もいます。
- 市場への影響:個人投資家の総数は多くいます。そのため、その集合的な行動は市場に影響を与える存在です。
個人投資家になる方法
- 投資に関する知識を学び、金融機関やネット証券で投資口座を開設することが一般的です。
- 少額から投資を始めることができます。また、NISA制度などを活用することで始めやすくなっています。
投資家とトレーダーの違い
投資家は「投資」を行う人であり、一般的に「トレーダー」と区別されます。まず、投資家は比較的長い時間をかけて資産を育て、長期的な視点で利益を狙います。これに対し、トレーダーは短期的な価格変動から利益を得ることを目的としています。そのため、頻繁に売買を繰り返します。
トレーダーとは
株式、債券、通貨などの金融商品を売買する職種や個人を指します。金融機関に所属し、顧客からの注文を受けて取引を執行する専門家である場合があります。そして、自己の資金で取引を行い利益を得る個人投資家もトレーダーと呼ばれる場合があります。どちらも金融市場の動向を分析し、売買のタイミングや情報を提供しつつ、円滑な取引をサポートすることが主な仕事にしています。
まとめ
ここでは、株式、債券、通貨などの金融商品を売買する人として、大枠で、投資家、トレーダーと分けられます。そして、投資家にも、機関投資家、個人投資家、海外投資家、エンジェル投資家等があることを説明しました。加えて、機関投資家と比較対照となる個人投資家とともに、それぞれの違い、特徴などについて説明しました。これにより、機関投資家がどのようなものであることかを説明しました。また、機関投資家と一概に言っても、ベースが保険会社、金融機関、年金基金・共済組合、投資顧問会社など色々ありました。
”きかんとうしか”という漢字もわからない状態からはじまりました。そして、機関投資家について、そして、個人投資家など関係していることについて色々知ることができました。また、機関投資家という言葉から1つのまとまりと捉えていましたが、バックボーンが異なる複数の人をひとまとめにしていることは想定外のことでした。調べてみるとイメージと異なることがあり、間違った印象を持っていることもあると感じました。
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