「他人の評価」に関するブログを書いてきました。一番初めに、「なぜ人は「他人の評価」に弱いのか?」というタイトルでは他人の評価を気にする要因について説明しました。そして、前回の記事では、他人の評価を気にしすぎることに対する対策を説明しました。それは、『他人の評価を上手に活用する方法』というものでした。
今回はさらに一歩進めて、他人の評価を上手に活用する方法の続編として、〜評価を自分の成長のエンジンに変える〜方法を説明します。つまり、「他人の評価」を逆手に取って「武器」に変えてしまうトレーニング法について説明させていただきます。
他人の評価は「情報」として扱う
評価を「自分の価値そのもの」と捉えると、必要以上に感情が揺れます。大事なのは、「これは改善のヒントになるデータだ」と冷静に受け止めることです。つまり、評価はジャッジではなく、成長の燃料というように捉えます。例を以下に示します。
- 「説明がわかりにくい」という評価 → 情報整理の練習をするチャンス
- 「表情が硬い」という指摘 → 鏡や動画で話し方を改善する機会
「感情フィルター」を通して受け取る
ネガティブな評価は、感情的に反応しやすいものです。そこで推奨されるのが「感情フィルター」を通す方法です。つまり、評価について直接考えるのではなく、ワンクッション挟むということです。以下に3つの例を示しています。つまり、これらの例では、評価を受けてから、ワンクッション挟んでいます。このように、この時間差を設けることで、感情に振り回されず評価を活かすことができるようになります。
- まず「なるほど」と口に出す(防御反応を下げる)
- すぐに反論せず、メモに書き留める
- 1日置いてから、必要部分だけを抽出する
「評価を武器にする」トレーニング法
他人の評価をただ受けるだけでなく、積極的に取りに行きます。すると、能動的な行動になり、成長のスピードが一気に上がります。
評価収集ルーティン
- 月に1回、自分の周囲3人に「良い点・改善点」を聞く
- 職場・友人・趣味仲間など、違う立場の人を選ぶ
- もらった評価は全てノートに記録
反復改善サイクル
- 評価から「改善すべき1つ」を選ぶ
- 1〜2週間集中的に取り組む
- 同じ人に再評価をもらい、変化を確認する
ポジティブ評価の「再利用」
良い評価は、自信が落ちた時に読み返す「自己資源」として保管します。特に、SNSや紙に残すと、ふとした時に力になります。
「他人の評価に勝つ」心の持ち方
- 全員に好かれようとしない(むしろ無理)
- 評価の中に必ず偏見や主観が混ざると知る
- 評価は一時的なもので、変えられると理解する
こうしたマインドがあると、評価が「恐怖」から「武器」に変わります。
まとめ
これまで示したように、他人の評価は避けられないものですが、受け取り方と使い方次第で、自分を成長させる最高の燃料になります。そのポイントは、「評価=情報」と割り切ることです。さらに、評価を計画的に集めて、改善サイクルに回すことです。そして、次に誰かから評価を受けた時、それは「成長の武器」を手に入れた瞬間と捉えることにより向上を図ることができます。
これらは、最近よく聞かれる前向きの捉える、「ポジティブ思考」というものです。つまり、「他人の評価」を自分を向上させることができるように「ポジティブ思考」に置き換えます。これで、「他人の評価」を自分を成長させるための「武器」に変えることができると考えられます。
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