PR

なぜ「やることが多い日ほど」何もできなくなるのか?

心理
スポンサーリンク

 今日中にあれを片付けて、メールも返して、買い物にも行って……など予定がいっぱい。また、ToDoリストが埋まっていくほど、なぜか体が鉛のように重くなります。そして、気づけばスマホで動画を眺めて一日が終わってしまう。そんな経験はありませんか? つまり、やるべきことが目の前に山積みなのに、一歩も動けない自分がいます。そして、自分はなんて意志が弱いんだろう計画性がないダメ人間だなどと考えてしまいます。このように自分を責めてしまうのは、本当につらいものです。

 しかし、安心してください。あなたが動けなくなるのは、決して怠けや能力不足のせいではないようです。実は、脳があなたを「過度なストレス」から守ろうとして、強制的にシャットダウンをかけている状態のようですです。

 このブログでは、やることが多い日にフリーズしてしまう4つの正体に注目をしました。そして、脳科学の「決定疲れ」や心理学の「分析麻痺」という視点から調査することにしました。そして、理由を知り、脳の「メモリ」を解放するコツを掴んで重い腰が自然と上がるようにすることを目指します。脳内をパニックにする正体と対策について調べましたので以下に説明します。

脳内をパニックにする4つの正体

意思決定の疲弊(デシジョン・ファティーグ)

 「やる気」を出すためのエネルギー源であるウィルパワー(意志力)があります。そして、ウイルパワーは、「作業そのもの」よりも何からやるか選ぶことで激しく消費されます。

  • 脳内の状況: 前頭前野は、行動について常にシミュレーションを繰り返します。例えば、Aを先にやるべきか、Bの方が締め切りが近いか、それともCを片付けたほうがスッキリするか?
  • エネルギーの枯渇: 10個のタスクがある場合、その順番を考えるだけで脳のバッテリーは赤信号になります。そして、いざ作業に入ろうとした時には、すでに「実行するための燃料」が残っていません。
  • 結論: 脳は「もうこれ以上、選ぶエネルギーがない!」と音を上げます。そして、最も決断を必要としない行動(SNSを見る、寝るなど)へと逃げ込んでしまいます。

選択のパラドックスと「分析麻痺」

 選択肢が増えれば増えるほど、人は幸福度が下がり、行動できなくなるという心理現象です。

  • 脳内の状況: 脳は「最も効率的な正解」を選ぼうとしています。そして、タスクが多すぎると、分析麻痺(Analysis Paralysis)に陥ります。
  • 後悔への恐怖: 「もしAから始めて、Bが間に合わなかったらどうしよう」という不安が生まれます。そして、決断を阻害します。つまり、脳は、間違った選択をするリスクを冒すことを避けます。そして、「何も選ばない」方が安全だと判断します。
  • 結論: 選択肢の多さが、脳にとって「自由」ではなく「拘束」に変わってしまいます。そして、思考のロックがかかってしまうのです。

心理的飽和と「ワーキングメモリの占有」

 脳の作業スペースであるワーキングメモリには限界があります。

  • 脳内の状況: 「これもやらなきゃ、あれも忘れないようにしなきゃ」と考えています。そして、その状態は、PCでいえばバックグラウンドで大量のアプリが起動している状態です。
  • メモリ不足: 目の前の仕事に集中しようとしても、他の「未完了タスク」が常に通知を送り続けてきます。そのため、処理速度が極端に低下します。
  • 結論: 脳のメモリがいっぱいになると、新しい情報を処理する余白がなくなります。そして、結果として「何も手につかない(フリーズ)」という状態が引き起こされます。

闘争・逃走反応(心理的オーバーロード)

 あまりに多いタスクを、脳の扁桃体は「脅威」として認識します。なお、この脅威は「物理的な敵(猛獣など)」と同じ「脅威」です。

  • 脳内の状況: 処理しきれない情報の山を目の前にすると、脳はストレスホルモンであるコルチゾールを分泌します。そして、生存本能である「闘争・逃走反応」を起動させます。
  • シャットダウン: 現代社会では猛獣から逃げるように走ることはできません。その代わり、脳は「意識をその場からそらす」します。そして、これにより、精神的なダメージから自分を守ろうとします。
  • 結論: 「やる気がなくてダラダラしている」のではありません。それは、脳が強すぎるストレスからあなたを守るための行動でした。そして、この行動は、強制的にシステムをシャットダウン(現実逃避)させていることです。

やることが多すぎてフリーズしないための対策

脳の外に「バックアップ」を作る(ブレイン・ダンプ)

 脳のワーキングメモリを「覚えること」ではなく「処理すること」に集中させます。

  • 対策: 頭の中にある「やるべきこと」を、すべて紙やアプリに書き出します。それは、どんなに些細なことである、ゴミ出し、メールの返信でも書き出します。
  • 脳への効果: 脳は「忘れないように保持する」だけで膨大なエネルギーを消費します。すべて書き出すことで、脳が「もう覚えなくていい(忘れていい)」と安心します。そして、処理スピードが劇的に回復します。

「選択肢を3つ」に絞り込む(分析麻痺の解消)

 選択のパラドックス(多すぎて選べない)を、強制的な制限で回避します。

  • 対策: 書き出したリストの中を確認します。まず、今日「絶対にこれだけはやる」というものを3つだけ選びます。そして、それ以外のリストは見えない場所に隠します。
  • 脳への効果: 脳の決定疲れ(デシジョン・ファティーグ)を抑えます。そして、「これだけやれば今日は合格」という明確なゴールを与えます。これにより、前頭前野の迷いを断ち切ります。

「最初の1分」を極小タスクにする(作業興奮の誘発)

 「大きな山」を登るのではなく、「最初の一歩」を5センチにするイメージです。

  • 対策: 最初のタスクを、脳が「えっ、それだけでいいの?」と笑うくらい細分化します。
    • 例: 「資料作成」ではなく「パソコンの電源を入れる」
    • 例: 「掃除」ではなく「床に落ちている1つのゴミを拾う」
  • 脳への効果: 脳の側坐核は、実際に行動を開始してから数分後にやる気物質(ドーパミン)を出します。そして、ハードルを極限まで下げることで、この「作業興奮」を確実に引き起こせます。

ポモドーロ・テクニックで「終わりの時間」を脳に見せる

 「いつ終わるかわからない絶望感」からくる扁桃体のパニックを鎮めます。

  • 対策: 「25分作業+5分休憩」を1セットにします。そして、タイマーを目に見える場所に置き、この25分だけはこれに集中すると決めます。
  • 脳への効果: 脳は「永遠に続く努力」は拒絶します。しかし、「25分だけ」なら耐えることができます。そして、時間の境界線を引くことで、闘争・逃走反応(ストレス反応)を抑えます。これにより、集中モードに入りやすくなります。

「シャットダウンの儀式」で自分を許す

 「できなかったこと」への罪悪感が、翌日のパフォーマンスを下げてしまいます。

  • 対策: 1日の終わりに、できたことが1つでもあれば自分を褒めます。そして、残ったタスクは「明日やるリスト」へ書き写します。そして、「今日の業務は終了」と口に出します。
  • 脳への効果: セルフコンパッション(自分への慈しみ)は、ストレスホルモンのコルチゾールを下げます。そして、脳をリラックスモードに切り替えることで、翌朝のウィルパワーを100%まで回復させることができます。

まとめ

 ここまで、脳内をパニックにする正体と対策について説明しました。まず、脳内をパニックにする正体について、意思決定の疲弊選択のパラドックスと「分析麻痺」心理的飽和と「ワーキングメモリの占有」闘争・逃走反応を説明しました。次に、対策について、脳の外に「バックアップ」を作る「選択肢を3つ」に絞り込む「最初の1分」を極小タスクにするポモドーロ・テクニックで「終わりの時間」を脳に見せる「シャットダウンの儀式」で自分を許すを説明しました。

 そして、やることが多い日に動けなくなるのは、あなたが怠慢だからではありませんでした。そして、脳がパンクしてあなたを守ろうとしているサインでした。まずは、ペンを持って、頭の中の『暴風雨』を紙に書き出すことから始めてみませんか? 脳のメモリを空ければ、あなたの本来の力が戻ってくるかもしれません。

 また、やらないといけないことが多い時は、そもそもやることを絞ることが必要でような気がしました。そして、余裕を持った予定にすることが基本にあるような気がしました。また、やることを詰め込むのは、自分で自分を追い込んでいるようなもののような気がします。つまり、自爆しに行って最終的に何もできずにいるようなことになるような気がしました。それを考えると絞ってでもこなした方が良いとも思えました。

 

関係ブログ

コメント