やるべきタスクが山積みで、1分1秒が惜しいはずの状況です。しかし、気づけば30分もSNSを眺めていたということがありそうです。そして、画面に映る自分の顔を見て、自己嫌悪に陥ったりすることがありそうです。また、やろうとしていつの間にかスマホを眺めていたと同じようなことは以前のブログ「なぜ人は“ゼロから始める”のが苦手なのか?」でもありました。そして、実は、それは『やる気がない』からではないようです。むしろ、脳が全力であなたを守ろうとしている結果らしいです。そして、脳がなぜスマホへ逃げるのか、その「バグ」の仕組みを理解するための調らべました。そして、賢く対策する方法を整理しました。
このブログでは、なぜ「忙しい時ほどスマホ」を見てしまうのか?、この脳内での処理、脳の「バグ」を逆手に取る3つの戦略について調べましたので以下に説明します。
なぜ「忙しい時ほどスマホ」を見てしまうのか?
前頭葉の「ウィルパワー(意志力)」が空っぽ
- 脳のバッテリー理論: 理性を司る前頭葉には、1日に使えるエネルギーの限界があります。
- 忙しさと比例する消耗: 忙しい時、脳は常に「判断」と「決断」を繰り返しています。そして、夕方にはバッテリーが赤信号になっています。
- 誘惑への無防備: バッテリーが切れた前頭葉は、誘惑に抗う力がありません。そして、脳は最も楽に刺激を得られる「スマホ」へ、自動的に指を動かしてしまいます。
- 同様の内容は、「なぜ夜になるとネガティブになりやすいのか?」で説明しています。
「手っ取り早いドーパミン」に脳がハイジャックされる
- 報酬系の仕組み: 脳は常に「達成感(ドーパミン)」を欲しがっています。
- 仕事: 成果が出るまで時間がかかるのは、報酬が遠いことを意味します。
- スマホ: スクロールするだけで、新しい情報や「いいね」という快感が見つかります。そして、そこでの報酬までの時間が短くて0秒になります。
- 脳の勘違い: 忙しくてストレスが溜まると、脳は手っ取り早く自分を癒そうとします。そして、効率の悪い仕事よりも、効率の良い「スマホでの快楽摂取」を優先してしまいます。
これは休憩ではなく「追加の労働」である
多くの人が陥る罠がありますので以下に説明します。
- 脳は休めていない: スマホを見ている間も、脳は大量の文字や視覚情報を処理しています。
- 疲労の蓄積: 脳にとっては「仕事」も「スマホ」も情報処理作業です。つまり、スマホでリフレッシュしようとするのは、「走り疲れたから、もっと速く走って休憩しよう」と言っているようなものになります。
脳内での処理
忙しさは、扁桃体にとって「脅威」である
脳の扁桃体は、本来「外敵から身を守る」ための部位です。そして、現代人にとって、大量の仕事や迫る締め切りは、原始時代の「猛獣」と同じレベルのストレス(脅威)として処理されます。
- 扁桃体のアラート: タスクが積み上がります。すると、扁桃体が「この状況は危険だ!」「逃げろ!」と不安や焦りの信号を出し続けます。
- 不快感からの回避: この「焦り」という不快な感情から一刻も早く逃れたくなります。そして、脳が選ぶ最も手軽な逃げ道が、「スマホの世界(快楽)」ということになります。
前頭葉がダウンし、扁桃体が「主導権」を握る
扁桃体が「逃げたい!」と騒ぎます。すると、通常、前頭葉が「いや、今やればすぐ終わるから頑張ろう」と抑え込んでくれます。
- 理性のマヒ: しかし、忙しすぎて脳が疲れていると、前頭葉の抑制力が著しく低下します。
- 本能の暴走: 抑え役がいなくなった脳内では、扁桃体の「不快から逃れたい」という本能が勝利します。そして、コントロール不能な状態に陥ります。その結果、理屈では分かっているのに、指が勝手にスマホを触っている状況になります。
スマホは「デジタルな鎮痛剤」
扁桃体が作り出す「焦り」や「自己嫌悪」という痛みがあります。そして、これに対し、スマホから得られる新しい情報や刺激は、一時的な麻酔のように機能します。
- 偽の安心感: スマホを見ている間だけは、扁桃体のアラートが一時的に鳴り止みます。
- 負のループ: スマホを置くと、放置されたタスクがさらに増えていることがあります。また、扁桃体がより大きなアラートを鳴らします。そして、このような最悪のループが完成してしまいます。
脳の「バグ」を逆手に取る3つの戦略
脳をバグから解放するための具体的な「仕組み」を以下に説明します。
- 「2メートル」の心理的距離: 脳は「2秒」以上かかる動作を嫌います。そのため、スマホを別室に置く、カバンの奥にしまうということをします。そして、その行動だけで、脳はスマホを選ぶのを諦めます。
- 脳の冷却タイムを作る: スマホを見る代わりに、3分だけ「目をつぶる」か「遠くを見る」ようにします。そして、このように視覚情報を遮断することが、唯一の脳の充電方法になります。
- 「ご褒美」のタイミングを決める: 脳に「この仕事が終わったら10分だけスマホOK」と許可を出します。そして、このような方法をとることで、ドーパミンの枯渇を防ぎます。
まとめ
ここまでこのブログでは、なぜ「忙しい時ほどスマホ」を見てしまうのか?、この脳内での処理、脳の「バグ」を逆手に取る3つの戦略について説明しました。まず、なぜ「忙しい時ほどスマホ」を見てしまうのか?について、前頭葉の「ウィルパワー」が空っぽ、「手っ取り早いドーパミン」に脳がハイジャックされる、これは休憩ではなく「追加の労働」であるを説明しました。次に、この脳内での処理について、忙しさは、扁桃体にとって「脅威」である、前頭葉がダウンし、扁桃体が「主導権」を握る、スマホは「デジタルな鎮痛剤」を説明しました。最後に、脳の「バグ」を逆手に取る3つの戦略について、「2メートル」の心理的距離、脳の冷却タイムを作る、「ご褒美」のタイミングを決めるを説明しました。
ここまで説明したように、忙しいのにスマホを見てしまったのは、自分が怠け者だからではありませんでした。そして、脳がオーバーヒートするほど頑張った証拠でした。そこで、自分を責めるのはやめるようにします。まず、一度スマホを裏返し、深呼吸をしてみるようにします。すると、その1分が、前頭葉を復活させる最高の修理になるかもしれません。
私の場合は、そこまでスマホとのつながりが強くないような気がします。そのため、忙しい時に、別の事をしてしまいそうな時は、小休憩をします。そして、ゼロから始める時に始動しやすい「0.1」から始めるようにしようと考えました。

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