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お風呂で名案が浮かぶのはなぜ?

心理
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 ずっといろいろ考えても答えが出なかった。しかし、シャワーを浴びているときに限って、ふっとアイデアが浮かぶことがあります。また、なぜかお風呂に入ると、ずっと考えていたアイデアが急にまとまったり、仕事の答えがふっと浮かんだりすることがあります。また、「なんで今…?」「机の前では全然出てこなかったのに…」ということがあります。そして、実は、脳がリラックスしたときにだけ起こるとても自然で人間らしい現象のようです。そこで、今回のこお風呂で名案は浮かぶのはなぜかについて調べることにしました。

 今回のブログでは、お風呂で名案が浮かぶ要因、および、その時の脳内で何が起きているかについて調べましたので以下に説明をします。

お風呂で名案が浮かぶ要因

お風呂は「考えすぎていた脳」をそっとゆるめてくれる

 日常の中で私たちの脳は、「考えなきゃ」「答えを出さなきゃ」と常に緊張しています。しかし、お風呂に入ると、温かいお湯、水の音、何も考えなくていい空間が重なり、脳の緊張がふっとゆるみます。そして、普段は抑え込まれていた“自由な発想”が動き出します。つまり、これが名案の第一歩になります。

「デフォルト・モード・ネットワーク」が静かに働き始める

 脳には、ぼーっとしているときに働くデフォルト・モード・ネットワーク(DMN)という領域があります。そして、DMNは、記憶の整理、アイデアの組み合わせ、無意識の問題解決を担当しています。つまり、集中しているときより、何もしていないときのほうが脳は創造的になります。そして、お風呂はDMNが働くのにぴったりの環境ということになります。

注意がふわっと広がると、アイデアが勝手につながる

 机に向かっているとき、脳は“目の前の問題”に注意を固定します。また、これは効率的ですが、発想は狭くなりがちになります。しかし、一方、お風呂では注意がふわっと広がり、脳の中の情報が自由に行き来します。すると、関係なさそうな記憶や経験が自然につながります。そして、その結果、新しいアイデアが生まれます。そして、これが“ひらめき”の正体になります。

お風呂は「自分の本音にアクセスできる時間」でもある

 湯船につかっていると、スマホもない、誰にも邪魔されない、“自分だけの時間”が生まれます。そして、普段は気づかない心の声が聞こえたり、頭の中が整理されたりします。これは、この静かな環境のおかげによるものです。また、名案が浮かぶのは、自分の本音に触れられる時間だからでもあります。

脳内で何が起きているか

デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)が活性化する

 お風呂でぼーっとしているとき、脳は「何もしていない」ようで、実はとても活発です。そして、このとき働くのが デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)。また、DMNは、記憶の整理、過去の経験の再構築、アイデアの組み合わせ、無意識の問題解決を担当する“裏方の脳回路”です。そして、机に向かって集中しているときは抑えられています。しかし、リラックスした瞬間にだけ自由に動き出すため、お風呂はDMNにとって最高の場所になります。

前頭前皮質(PFC)の緊張がゆるむ

 普段、私たちが「考えなきゃ」と頑張っているとき、脳の司令塔である 前頭前皮質(PFC) がフル稼働しています。また、PFCは論理的思考や集中を担当しますが、働きすぎると逆に発想が固まってしまいます。そして、お風呂に入ると、温熱効果、水音のリズム、外部刺激の少なさによってPFCの緊張がゆるみます。すると、“考えすぎ”が解除され、脳が柔軟に働きだします。そして、この状態がひらめきの土台になります。

α波が増えて、脳が「創造モード」に入る

 リラックスしているとき、脳は α波 を多く出します。また、α波は、緊張をほどく、注意を広げる、直感的な思考を促すといった働きがあります。そして、α波が出ている時は、創造性が高まる状態ということになります。そして、お風呂は自然にα波が出やすい環境なので、“ひらめきやすい脳波”に切り替わることができます。

海馬が記憶を整理し、アイデアの材料が整う

 お風呂でリラックスしているとき、記憶を司る 海馬 が情報の整理を始めます。例えば、今日の出来事、過去の経験、断片的な記憶、仕事の課題などです。そして、これらがゆっくりと並び替えられ、「あ、これとこれを組み合わせればいいんだ」という気づきが生まれやすくなります。つまり、海馬が静かに働ける環境が、お風呂ということになります。

扁桃体のストレス反応が弱まり、思考が広がる

 ストレスが強いと、扁桃体が活性化し、脳は「守りの思考」になります。しかし、お風呂では、温熱と安心感によって扁桃体の活動が落ち着きます。また、その結果、脳が“攻めの思考=創造的思考”に切り替わります。そして、不安や焦りが弱まることで、普段は浮かばない柔らかい発想が出てくる状態になります。

まとめ

 ここまでこのブログでは、お風呂で名案が浮かぶ要因、および、その時の脳内で何が起きているかについて説明をしました。まず、お風呂で名案が浮かぶ要因について、お風呂は「考えすぎていた脳」をそっとゆるめてくれる「デフォルト・モード・ネットワーク」が静かに働き始める注意がふわっと広がると、アイデアが勝手につながるお風呂は「自分の本音にアクセスできる時間」でもあるを説明しました。次に、脳内で何が起きているかについて、デフォルト・モード・ネットワークが活性化する前頭前皮質の緊張がゆるむα波が増えて、脳が「創造モード」に入る海馬が記憶を整理し、アイデアの材料が整う扁桃体のストレス反応が弱まり、思考が広がるを説明しました。

 つまり、お風呂で名案が浮かぶのは、あなたが特別だからではなく、脳が本来持っている力が自然に働いているからでした。

  • DMNが働く
  • 前頭前皮質の緊張がゆるむ
  • α波が増える
  • 海馬が記憶を整理する
  • 扁桃体のストレス反応が弱まる

 そして、この5つがそろうと、脳は勝手にアイデアを生み出してくれます。「お風呂でひらめく」のは、脳がとても健全に働いている証拠ということになります。そして、お風呂は、脳科学的に見るとひらめきのゴールデンタイム ということになります。しかし、お風呂だけでなく、何も考えずに散歩をしていた時も名案が浮かんだような気がします。つまり、お風呂が名案が浮かぶベストコンディションですが、条件が揃うことでこれに近い環境も作れるのではないかと思います。

 

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