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急いでいる時に信号が全部赤に見える理由:選択的注意と確証バイアスの心理学

心理
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 急いでいるときに限って、なぜか赤信号ばかり……と感じることがあります。また、急いでいる時に限ってエレベーター、タクシーが来ないと感じることがあります。そして、多くの人が経験するこの“あるある”は、実は脳の錯覚によって生まれているようです。

 まず、時間がないとき、私たちの脳は普段とは違うモードに入ります。そして、周囲の出来事を“選別して”認識します。また、赤信号に引っかかった記憶だけが強調されます。そして、その結果「急いでいるときほど赤信号が多い」という感覚が生まれるようです。

 そこで、このブログでは、急いでいるときに赤信号が増えたように感じる理由に注目することにしました。そして、時間の危機モード、選択的注意、確証バイアス、時間的プレッシャー、実際、この錯覚について調べましたので以下に説明します。

急いでいるとき、脳は「時間の危機モード」に入る

 時間がないとき、脳は軽いストレス状態になります。例えば、以下のようなストレス状態です。こまた、の状態では、脳は「時間を奪うもの」を強く認識するようになります。そして、赤信号はまさに“時間を奪う存在”なので、普段よりも強く印象に残ることになります。

  • 心拍数が上がる
  • 注意が狭くなる
  • イライラしやすくなる
  • “邪魔されること”に敏感になる

選択的注意:赤信号だけが目立つようになる

 まず、焦りの状況では選択的注意(Selective Attention)が働きます。なお、これは、脳が「今の自分にとって重要な情報だけを拾う」仕組みです。そして、急いでいるときの脳にとって重要なのは、時間を奪うもの、自分の行動を妨げるものです。つまり、赤信号です。そして、そのため、青信号やスムーズに進めた場面はほとんど記憶に残らず、赤信号だけが強調されることになります。

確証バイアス:赤信号の記憶だけを集めてしまう

 人は自分の信念を裏付ける情報だけを集める傾向があります。そして、これを 確証バイアス(Confirmation Bias)といいます。そこで、急いでいるときに赤信号に引っかかると、

  • 「ほら、やっぱり赤信号ばっかりだ」
  • 「急いでるときに限ってこうなる」

という“思い込み”が強化されます。また、その結果、赤信号の記憶だけが積み重なり、「急いでいるときほど赤信号が多い」という錯覚が完成することになります。

時間的プレッシャーが「ネガティブ記憶」を強化する

 時間がないとき、脳はネガティブな出来事を強く記憶します。そして、これは扁桃体がストレスに反応し、記憶の定着を強めるためです。

  • 赤信号   →   ネガティブ(時間を奪う)
  • 青信号   →   ニュートラル(特に印象に残らない)

 そして、そのために赤信号だけが記憶に残りやすくなります。

実際には「赤信号の数は変わっていない」

 まず、急いでいるときも、急いでいないときも、赤信号の数は変わっていません。そして、変わっているのは「脳の認識の仕方」になります。その脳の認識の仕方には以下のようなことがあります。

  • 急いでいないとき   →  赤信号も青信号も同じように流れる
  • 急いでいるとき    →  赤信号だけが強調される

 つまり、赤信号が増えたのではなく、赤信号を“見つけやすくなっている”だけということです。

なぜこの錯覚は強く感じられるのか?

 この錯覚を強く感じる主な理由は以下に示す3つがあります。そして、この3つが重なることで、赤信号が増えたように感じることになります。

赤信号は「時間を奪う」という強い意味を持つ

          →   脳が優先的に注意を向ける

焦りの状態ではネガティブな出来事が強く記憶される

          →   赤信号だけが印象に残る

確証バイアスで「赤信号ばかり」という思い込みが強化される

          →   記憶が偏る

まとめ

 ここまで、時間の危機モード、選択的注意、確証バイアス、時間的プレッシャー、実際、この錯覚について説明しました。まず、時間の危機モードについて、急いでいるとき、脳は「時間の危機モード」に入るを説明しました。つぎに、選択的注意について、赤信号だけが目立つようになるを、確証バイアスについては、赤信号の記憶だけを集めてしまうを説明しました。続いて、時間的プレッシャーについて、時間的プレッシャーが「ネガティブ記憶」を強化するを説明しました。最後に、実際とこの錯覚について、実際には「赤信号の数は変わっていない」、赤信号は「時間を奪う」という強い意味を持つ、ネガティブな出来事が強く記憶される、「赤信号ばかり」という思い込みが強化されるをせつめいしました。

 まず、急いでいる時に信号が赤信号に見えてしまうのは、心理的な影響によるものでした。そして、その心理的な影響については以下のようなことがありました。

  • 急いでいるとき、脳は「時間の危機モード」に入る
  • 選択的注意により、赤信号だけが目立つ
  • 確証バイアスで赤信号の記憶が積み重なる
  • ストレスでネガティブな出来事が強く記憶される
  • 実際には赤信号の数は変わっていない
  • 変わっているのは「脳の認識の仕方」

 つまり、急いでいるときほど赤信号に引っかかる気がするのは、脳が焦りによって“赤信号を見つけやすくなる”ためでした。急いでいる状態が客観性を下げることは、人間の本能のようですが、冷静さが減っていると捉えられます。重要な局面ほど冷静に行動しなければならないという言葉が納得できました。

 

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