会話の中で、「それってさ、もっとこうした方がいいよ」と言われることがあります。また、「私は前に○○したことあるけどね」ということもあります。そして、「まあ、経験値が違うからね」などとも言われることがあります。そこで、そんな“ちょっと上から”の言葉に、イラッとしたことはありませんか? そして、相手は悪気がないのかもしれません。また、ただ話しているだけなのかもしれません。しかし、それにもかかわらず、どこかで「マウント取られた」と感じてしまいます。
しかし、この現象は、決してあなたが繊細だからでも、 気にしすぎだからでもないようです。また、心理学と脳科学では、人が“マウントを取る”のは、 自分の不安を補うための無意識の防衛行動だと説明されています。なお、この内容に近いブログを紹介します。アドバイスされただけなのに「説教された」とイラッとする心理的理由
このブログでは、「マウントはなぜ発生するのか?」に注目することにしました。そして、マウントがどういうものか、脳科学的に見たマウント、マウントが発生する条件、対処法について調べましたので以下に説明します。
マウントは“優位性の確認”ではなく“自己防衛”
マウントは一見、「自分の方が上だ」と示す行為に見えます。しかし、心理学的には、 自分の不安を隠すための防衛反応 として発生することが多いのです。例えば、自分の価値を確認したい、劣等感を隠したい、不安を埋めたい、自信のなさを補いたいなどです。そして、これらが無意識に働き、「上に立とうとする言動」が表面化します。
自尊心の防衛:自分の価値を守るために“上に立つ”
自尊心は、私たちの心の中心にある“自己価値の感覚”です。そして、この自尊心が揺らぐと、人は防衛行動を取ります。
自分の価値が不安定な人ほどマウントを取りやすい
まず、自信がある人は、他者と比較する必要がありません。しかし、自尊心が揺らぎやすい人は、 他者より上に立つことで自分の価値を確認しようとします。
マウントは“自分を守るための鎧”
「私はあなたよりできる」 「私はもっと経験がある」 こうした言葉を発する人がいます。なお、これらの言葉は、 自分の不安を隠すための鎧のようなものです。
比較癖:脳は常に“上下”を判断してしまう
脳は、他者との関係を理解するために “比較”を自動的に行います。そこで、ここでは、この比較について説明します。
比較は脳のデフォルト機能
脳は、 「自分は安全か?」 「自分は脅かされていないか?」 を判断するために、他者との上下関係を常に計算しています。
不安が強いと比較が過剰になる
不安が強い人ほど、 比較が過剰になり、 結果としてマウント行動が増えます。
承認欲求:他者からの評価を求めると“上に立ちたくなる”
承認欲求は、人間の基本的な欲求です。 しかし、承認欲求が強すぎると、 他者より上に立つことで評価を得ようとします。
“すごいね”と言われたい
マウントの根底には、 「認められたい」という欲求があります。
承認欲求が満たされないとマウントが増える
普段から評価されていない人ほど、 会話の中で優位性を示そうとします。
脳科学的に見る“マウントの正体”
脳は、社会的な地位や評価を非常に重視します。
社会的地位は脳の報酬系を刺激する
まず、他者より上に立つと、 脳の報酬系(ドーパミン)が活性化します。そして、そのため、“優位性を示す行動”は快感につながりやすくなります。
劣等感は扁桃体を刺激する
劣等感や不安は、脳の扁桃体を刺激し、「危機」として処理されます。そして、その危機を回避するために、人は無意識に“上に立つ行動”を取ります。
マウントが発生する場面には共通点がある
マウントは、特定の状況で発生しやすくなります。その例を以下に示します。
- 自信がないとき
- 劣等感を感じたとき
- 相手が褒められたとき
- 自分の専門領域の話になったとき
- 相手が成功したとき
そして、これらの場面では、 自尊心が揺らぎやすく、 防衛反応としてマウントが出やすくなります。
心を軽くするための対処法
マウントを取られても、 あなたが悪いわけではありません。ここでは、負担を減らす方法を紹介します。
相手の言動を“防衛行動”として見る
「この人は不安なんだな」と捉えます。すると、 感情的な負担が減ります。
比較ゲームに参加しない
相手が上に立とうとしても、あなたが比較しなければゲームは成立しません。
自分の価値を“他者の評価”に置かない
自尊心を安定させることで、マウントの影響を受けにくくなります。
まとめ
ここまで、マウントがどういうものか、脳科学的に見たマウント、マウントが発生する条件、対処法について説明しました。まず、マウントがどういうものかについて、自尊心の防衛、比較癖、承認欲求を説明しました。次に、脳科学的に見たマウントについて、社会的地位は脳の報酬系を刺激する、劣等感は扁桃体を刺激するを説明しました。つづいて、発生条件について、具体的例を用いて説明しました。最後に、対処法として、相手の言動を“防衛行動”として見る、比較ゲームに参加しない、自分の価値を“他者の評価”に置かないを説明しました。
まず、マウントが発生するのは、 人が弱いからでも、性格が悪いからでもありませんでした。それは、脳と心理が反応をしているからでした。例えば、自尊心の防衛、比較癖の発動、承認欲求の補填、劣等感の回避、報酬系の刺激などです。そして、これらが重なることで、人は無意識に“上に立とうとする行動”を取ります。そこで、大切なのは、マウントを取る人を責めることではありません。そこで、その背景にある心理を理解し、自分の心の負担を減らすことです。そして、その理解が、人間関係のストレスを軽くし、より穏やかなコミュニケーションにつなると考えられます。
私もマウントを取られることが良くあります。ここではいろいろな部分で脳と心理が反応していました。その要因は人や場合によって異なる思われますが、マウントを取ってくる人はそこそこ決まっているような気がします。それは、脳や心理の反応の癖かもしれません。そういう場合は、承認欲求を満たすために「すごいねと言っておけばよい」ような気がしました。


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