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『GX』って何?「〇〇による変革(Transformation)」

社会
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 「DX(デジタルトランスフォーメーション)」はすっかり定着して聞きなれてきました。また、先日、「GX」というものをテレビで目にしました。そして、また「X」を使った略語が出てきたと思いました。何だか、アルファベット2文字の略語(〇X)がビジネスや行政の場で増えてきているような気がしました。そこで、「〇X」にどのようなものがあるかを調べてみることにしました。ここで調べたものは、総じて「〇〇による変革(Transformation)」を意味しているものです。そして、社会をより良くするための大きな動きを指しているようです。

 このブログでは、略語として使われるようになってきたDXに加え、GXCXEXSXBX、および、なぜ「X」と書くのかについて調べましたので以下に説明します。

よく使われる「〇X」の略語

DX(デジタルトランスフォーメーション)

 DX(ディーエックス)は、「Digital Transformation」の略です。また、デジタル技術を活用して、業務プロセスやビジネスモデル、組織文化そのものを根本的に変革することです。そして、新たな価値を創造して競争優位性を確立することを指します。なお、デジタル技術は、例えば、AI, IoT, ビッグデータなどのことです。そして、これは、単なるIT化や効率化に留まらず、企業や社会全体のあり方を変える「変革」が目的です。

GX(グリーントランスフォーメーション)

 GX(ジーエックス)とは「Green Transformation」の略です。また、化石燃料依存のシステムを再生可能エネルギー中心の持続可能社会に転換する取り組みです。そして、脱炭素社会の実現を目指し、化石燃料中心の社会経済システムを、再生可能エネルギー中心の持続可能なものへと変革していく取り組み全般を指します。また、経済成長と環境対策の両立を目指し、日本政府や企業が推進しています。そして、温室効果ガス削減と経済成長を両立させるための社会全体の転換を意味します。 

SX(サステナビリティ・トランスフォーメーション)

 SX(エスエックス)とは、「Sustainability Transformation」の略です。また、企業が自社の持続的な成長(稼ぐ力)と社会の持続可能性を両立させようとしています。そして、経営やビジネスモデルそのものを抜本的に変革していく考え方です。また、経済産業省が提唱し、社会課題解決を通じて長期的な企業価値向上を目指すものです。そして、DXやGXとも関連しつつ、より広範な概念として注目されています。また、「企業が稼ぐ」と「社会問題を解決する」を両立させ、100年先も続く企業を目指しています。

DXやGXとの違い

  • DX: デジタル技術で業務変革し、競争力強化を目指しています。(比較的短期的)
  • GX: 脱炭素社会への移行(クリーンエネルギーへの転換)に特化しています。
  • SX: これらを含む、企業と社会の持続可能性全般を対象とした、より中長期的な経営変革です。 

SDGsとの違い

 SDGsは、「Sustainable Development Goals」の略で、持続可能な開発目標を意味しています。また、SDGsが「持続可能な世界」を目指す国際的な目標(WHAT)です。SXは、SDGsの理念を企業が「経済的に持続的に成長しながら」実現する経営戦略や変革プロセス(HOW)を指します。つまり、SDGsは「何を達成するか」という大きな方向性で、SXは「それを企業がどう実現するか」という具体的な手段・実践に焦点を当てた概念です。また、両者は相互に補完し合う関係にあります。

SXが求められる理由

  • 不確実な時代において、企業の「稼ぐ力」の持続性を高めるために求められています。
  • 投資家や社会からの要請に応え、企業価値を向上させるために求められています。 

 結論として、SXは単なる環境対策ではありません。つまり、企業が社会の一員として持続的に発展していくための戦略的経営のあり方になります。 

CX(カスタマーエクスペリエンス)

 CX(シーエックス)とは「Customer Experience」の略です。また、「顧客体験」や「顧客経験価値」と訳されます。そして、顧客が商品・サービスに興味を持つ時点から購入、利用、アフターサポートまでの一連のタッチポイント全体で得られる総合的な印象や体験価値を指します。また、機能的な価値だけでなく、そこから生まれる心理的・感情的な満足度を高めるものです。そして、企業やブランドへの信頼・愛着を深め、ロイヤルカスタマーを育成を目的としています。このようなマーケティング戦略の概念がCXです。 また、文脈によっては「コーポレート・トランスフォーメーション」を指すこともあります。そして、コーポレート・トランスフォーメーションは、企業変革を意味しています。

EX(エンゲージメント / エクスペリエンス)

 EX(イーエックス)とは主に「Employee Experience(従業員体験)」の略です。また、従業員が企業で働く中で経験する全ての体験や感情を指しています。そして、満足度・エンゲージメント向上、生産性向上、離職率低下を目的として重視されます。つまり、働く人の満足度や幸福度を高めることになります。そして、EXが向上すると、結果としてCX(顧客体験)も向上すると言われています。

BX(ビジネストランスフォーメーション)

 BX(ビーエックス)とは、「Business Transformation」の略です。まず、企業のビジネスモデルや経営戦略、組織文化などを根本的に変革します。そして、新たな価値創造と持続的成長を目指す取り組みを指します。単なる業務効率化(DX)を超え、市場環境の変化に対応し、競争力を高めるための戦略的かつ包括的な企業変革全般を意味してます。なお、デジタル技術はあくまで手段の一つです。つまり、 DXなどはその「手段」であることが多いです。また、BXは「会社がどうやって利益を出すか」という根本的な仕組みを変えることを指します。

BXの主なポイント

  • 広範な変革: 業務プロセスだけでなく、経営戦略、組織構造、企業文化、働き方まで含んだ全体的な見直しを行います。
  • 目的: 競争優位性の確立、持続的な成長、市場の変化への適応、顧客への提供価値の向上などを目指します。
  • DXとの関係: デジタル・トランスフォーメーション(DX)がデジタル技術による変革に焦点を当てます。これに対し、BXはDXを含む、より広範囲で戦略的なビジネスモデルの変革そのものを指します。
  • 具体例: 従来の製品販売モデルからサブスクリプションモデルへの移行、CRMシステム導入による顧客情報の一元管理、バックオフィス業務の抜本的改革などが挙げられます。 

なぜBXが必要か

 予測困難な時代(VUCA時代)において、従来のビジネスモデルが限界に達しています。そこで、企業の生き残りに、事業のあり方を変革し、新たな価値の生成が不可欠とされています。

なぜ「X」と書くの?

 英語の「Transformation(変革)」の接頭辞である Trans- には「交差する」という意味があります。また、英語圏では Cross(交差)を「X」と略す習慣があります。また、英語の「Experience(体験)」の接頭辞である Ex- についてもExで始まる言葉を「X」と略す傾向があります。そして、このような背景から、Transformation、Experienceを略して「X」と表記するようになりました。

略語元の言葉日本語でのイメージ
DXDigital TransformationITで生活やビジネスを劇的に変える
GXGreen Transformation環境に優しい経済へ作り変える
SXSustainability Transformation長く続く社会のために経営を変える
CXCustomer Experience顧客体験
EXEmployee Experience従業員体験
BXBusiness Transformationビジネスモデルや経営戦略、組織文化などの変革

 こうした言葉は、複数を組み合わせて(例:DXとGXを同時に進める「ダブルトランスフォーメーション」など)語られることも多いです。

まとめ

 ここまでこのブログでは、略語として使われるようになってきたDXに加え、GXCXEXSXBX、および、なぜ「X」と書くのかについて説明しました。まず、略語について、DXGXCXEXSXBXがどういう目的でどういう意味であるかを説明しました。次に、なぜ「X」と書くのかについて、英語の「Transformation(変革)」の接頭辞である Trans- 、「Experience(体験)」の接頭辞である Ex- が「X」になっていることについて説明しました。

 「GX」が何かわからなくてはじめましたが、「DX」の延長線上でいろいろあることがわかりました。また、まずはTransformationExperienceの2系統の「X」があるということは知りませんでした。そして、その系統ごとに関係があることも知りませんでした。そして、「GX=環境のための変革」と覚えておくことにします。また、このような言葉が、インパクトがあり、マーケティングに使用しやすい、系統を作ることができるなどがあります。しかし、多くなるとパンクしてしまいそうになります。「DX」のように別の言葉が定着するのかを今後見たいと思います。

 

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