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パートナーが髪を切ったことに気づく人と気づかない人の違い 脳と識別能力3

科学
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 これまで「似たような犬を区別する人とできない人の違いは?」、「高級楽器と初心者用楽器の音の違いを聞き分けることとできない人の違い」というテーマでブログを書いてきました。まだ違いが気になっているものに「パートナーが髪を切ったことに気づく人と気づかない人の違い」をテーマにします。

 話を聞くところによると、パートナーの髪を切ったことに気づかない人がそれなりにいる。つまり少数ではないということを聞いたことがあります。また、女性の変化に男性が気づかないとか言う話をTVで見たり聞いたりしたことがあります。その話に共感するいとも多かったような気がします。

 どこに気づく人と気づかない人の差があるかについて行動面と脳科学面で調べてみました。とりあえず、生成AIにベースを作ってもらってそこから全体を考察します。

気づく人と気付かない人の差:生成AIに聞いてみる

 質問文: 彼女やパートナーの髪を切ったことに気づく人と気づかない人の差は何ですか?

気づく人の特徴

  • 高い観察力と細部への注目: 日頃から相手の様子をよく見ています。そして、少しの変化にも気づく傾向があります。髪の長さ、毛先の状態、分け目、ボリューム感などについてもよく見ています。そのため、細かな違いにも目がいくため、変化を見逃しません。
  • 相手への関心が高い: 相手の外見や変化に積極的に関心を持っている。そのため、自然と髪型にも意識が向きます。相手が自分をどう見せたいのか、どんな変化を楽しんでいるのかなどです。このような心理的な側面にも共感しようとします。
  • 記憶力が良い: 以前の髪型を正確に記憶しています。そのため、現在の髪型と比較して変化をすぐに認識できます。
  • 普段からコミュニケーションが活発: 相手との会話の中で「髪切りたいな」といった話を聞いている。このような場合、実際に髪を切ったときにその話と結びつきやすくなります。

気づかない人の特徴

  • 観察力が低い、または興味の対象が他にある: 相手の髪型に意識が向いていない場合が多いです。仕事や趣味など、他のことに意識が集中しています。そのため、身近な人の外見の変化にまで注意が及ばないことがあります。
  • 変化がごくわずか: あまり見た目に変化がない場合、気づきにくいです。劇的な変化でなければ、よほど注意していないと見過ごしてしまいます。
  • そもそも人の外見にあまり注目しないタイプ: 人の服装や髪型など、外見的な変化に普段からあまり興味がないタイプの人もいます。
  • 無意識のルーティン: 毎日顔を合わせていると、相手の外見を「いつもの状態」として認識してします。そのため、大きな変化がない限り意識に上りにくいことがあります。

まとめ(生成AIによる)

 結局のところ、相手が髪を切ったことに気づくかどうかは、その人の日頃からの関心や観察の習慣、そして髪型の変化の度合いによって大きく左右されると言えるでしょう。

AIの回答に対して

 まとめの部分は無難にまとめている等な印象があります。「気づく人の特徴」、「気づかない人の特徴」項目では、理由をそれぞれ4項目をあげています。その通りと言えばその通りですが、非常に抽象的な印象か強いです。

気づく人の特徴

 気づく人の特徴の「高い観察力と細部への注目」、「記憶力が良い」の2項目については関連性が否定はできないと思います。しかし、「相手への関心が高い」、「普段からコミュニケーションが活発」の2項目は違います。それは、彼女やパートナーと言う親密な関係が前提なのこの2項目への該当について疑問が残ります。

気づかない人の特徴

 気づかない人の特徴の4項目についても、抽象的なのであっているような感じはします。しかし、「変化がごくわずか」というのは難しい判断です。髪を切った側は「かなり切った」と思っても受け取る側は大きな変化と捉えないことがあります。主観では「かなり切った」でも客観的には「少し切った」はありうる感覚の違いと思われます。

 また、「そもそも人の外見にあまり注目しないタイプ」については、そういう人がいそうな感じがあります。「無意識のルーティン」については、抽象的すぎて判断が難しいです。つぎに、「観察力が低い、または,興味の対象が他にある」については前半と後半では内容が異なります。まず、「観察力が低い」という部分は、観察する能力の高低は人に依存し存在すると思われます。つまり、観察能力が低いと変化に気づけないはありうると思われます。しかし、「興味の対象が他にある」というのは眼の前で話しをしている条件では当てはまらないと思われます。 

気づく人と気付かない人の脳機能の差:生成AIに聞いてみる

 髪を切ったことに気づく人と気づかない人の脳機能の差について生成AIに聞いてみました。その結果は、一概に「この領域の働きが違う」と明確に特定できるものではありません。しかし、いくつかの認知機能や情報処理の傾向に違いがあると考えられます。として以下の説明をしています。

気づく人の脳機能の傾向

詳細への注意(Attention to Detail):

  • 側頭葉(特に紡錘状回の一部など、顔や物体認識に関わる領域)の活性化: 人の顔や外見に関する情報処理に、より細かく注意が向けられている可能性があります。髪型は顔の印象を大きく左右するため、顔認識に関わる脳の領域が活発に働きます。その結果、微妙な変化を捉えやすいと考えられます。
  • 前頭前野のワーキングメモリ注意の配分: 以前の髪型を鮮明に記憶し、現在の髪型と比較をします。その際に、前頭前野が司るワーキングメモリが活発に働いている可能性があります。また、目の前の対象(パートナー)の外見に意識的に注意を向ける能力が高いと言えます。

 注:ワーキングメモリとは短期記憶を保持し操作する能力です。

変化検出能力(Change Detection):

  • 視覚皮質における差異の認識: 視覚情報が脳に入力された際に、以前の記憶と現在の情報との間に生じた「ズレ」を効率的に検出する能力が高いと考えられます。これは、視覚情報の処理に関わる脳の領域が、変化に対して敏感に反応していることを示唆します。

共感と関心:

  • ミラーニューロンシステムや情動関連領域の活性化: パートナーに対する関心の高さは、脳の報酬系や感情と意図の理解、共感に関係の可能性があります。具体的には、ドーパミンやミラーニューロンシステム、前頭葉島皮質などの活性化です。相手が変化を楽しんでいることを察知したり、相手に喜んでほしいという気持ちが、意識的な観察を促していることも考えられます。

気づかない人の脳機能の傾向

情報の優先順位付け:

  • 注意の分散: 脳は常に膨大な情報の中から重要なものを選び出しています。そして、それ以外をフィルターにかけています。つまり、「注意のフィルター機能」を持っています。気づかない人は、その瞬間に髪型以外の情報をより優先しています。そのため、髪型の変化が意識の対象にならないことがあります。
  • ルーティンによる省略: 毎日顔を合わせている相手の場合、脳は「いつもの状態」として処理してしまいます。その結果、細かな変化をあえて認識しない「省エネモード」になることがあります。これは、脳が効率的に情報を処理するためのメカニズムでもあります。

変化への閾値が高い:

  • 視覚情報の処理パターン: 脳がそれを「変化」として認識しない閾値があります。つまり、大きな変化でなければ、変化したと認識しない可能性があります。例えば、数センチ切っただけでは、脳が以前の記憶と照らし合わせて「同じ髪型」と判断してしまうということです。

関心の方向性:

  • 個人の興味の方向性が大きく影響します。髪型や外見の細部に日頃からあまり関心が向かない人がいます。このような傾向がある場合、脳もその情報を重点的に処理しようとしません。これは脳の特性というより、個人の心理的傾向や習慣が脳の情報処理に影響を与えていると言えるでしょう。

この部分のAIの回答のまとめ

 脳機能という観点からは、髪を切ったことに気づくかどうかは、単一の脳領域の問題ではありません。つまり、視覚情報の処理、注意の配分、記憶、そして相手への関心といった複数の認知機能が関与しています。そして、その複数の認知機能がどのように連携して働いているかに関わってきます。特に、関心や注意の方向性の影響が大きいといえます。この関心や注意の処理により、どの変化に気づくかを大きく左右すると考えられます。

 人間関係においては、脳機能の差というよりも、相手への興味や関心が重要です。そしてコミュニケーションの習慣が、変化に気づくかどうかに強く影響していると言えるでしょう。

脳機能に関するAIの回答について

  それぞれの脳機能の傾向について各項目に対して比較しながら考えます。

注意について

 気づく人では、詳細への注意ということで側頭葉と前頭前野の活性化が挙げられていた。顔や物体認識の側頭葉と「ワーキングメモリ」と「注意の配分」の前頭葉である。逆に、気づかない人は情報の優先順位付けという項目があります。その小項目で注意の分散、ルーティンによる省略があげられていました。

変化について

 変わったことについて、変化検出能力として比較がされていました。気づく人は、視覚皮質における差異の認識能力がある。気づかない人は、変化への閾値が高い。つまり、大きく変化しないとわからないと言っている。

共感、関心について

 相手に対しての共感と関心に付いて比較されている。気づく人は、ミラーニューロンシステムや情動関連領域の活性化する。逆に、気づかないひとは、関心の方向性違う。つまり、関心がないということ言っている。

上記項目の整理

 まとめると、注意、共感関心が向くか向かないか、変化に気づくか気づかないかの差である。しかし、共感や関心については、パートナーと言う関係から普通はあると考えられます。注意についても、眼の前で話しているパートナーと言う関係では、それなりにあると思われます。注意がないと「何を考えているの?」と言われることになる。変化の検出能力は、個人に依存する。

 また、変化に気づくか気づかないかの変化量については、個人の感覚に依存する。加えて、髪を切ったことに答える側と聞いている側ではその感覚も異なる。つまり、髪を切った本人は主観としてその変化を捉え、見て答える側は客観的に捉えることになる。主観は、変化している状態を見ているので変化が大きいと捉えやすいと思われます。客観は、前見たときからの時間が長いため変化を少なめに捉える可能性があると考えられます。

全体的考察

2つのAI回答の整理

 行動面でのAIの回答をまとめると、観察力、記憶力、関心、変化に気づきが要因となっている。また、脳機能面では、注意、共感関心が向くか向かないか、変化に気づくか気づかないか脳機能部分での差が要因となっている。これらの結果から、注意を含めた観察力、関心、記憶力、変化への気づきについて考える。

実際の行動

 パートナーの髪を切ったことに気づくか気づかないかを判断する。この判断は、髪を含めた顔の比較と言っても顔を左右に並べて比較するのではありません。現在見ている顔と過去に記憶した顔の比較して判断をしています。また、パートナーが髪を切ったのを気づけないが、女性同士の場合は気づくということが言われていました。男女差があるかもしれないことを示唆しています。

行動側面

 やっていることが過去の顔との比較になる。そのため、過去に記憶した顔情報と現在見ている顔情報の比較をしていることになる。過去に記憶している顔情報の正確さとそれを取り出す能力に注目する。過去の記憶の正確さについては、観察力を含めた注意力や関心力によりきまる。つまり、観察力などが低いと記憶する際も細かい特徴を捉える事ができない。 

 また、過去の情報が正確に記憶されている場合は、現在の情報との照合能力が問題になる。たとえば、過去の情報を取り出す能力が低いなどである。これとは別に、過去の記憶情報と現在の視覚情報の重み付けが関係する。例えば、現在の情報が過去の記憶より重みが重要とされ、現在情報が優位とします。この場合は、過去の情報は軽んじられ、過去の顔と差に気づけないことになります。

脳科学側面

 記憶の顔情報の処理には、前頭前野の「ワーキングメモリ」関与している。つまり、海馬に記憶された情報がワーキングメモリに保存されて前頭葉で処理されていると考えられる。また、顔情報の知覚には側頭葉(特に紡錘状回の一部など、顔や物体認識に関わる領域)関係して、海馬に記憶されていると考えられる。

 現在進行状態で顔を見ている時、髪を見て過去の情報を引き出すきっかけが必要になる。それに注意がなっていると考えられる。そういう意味でも注意な役割を果たしていると考えられる。注意が髪に向かい、違和感を感じた時に過去の記憶情報を海馬からワーキングメモリーに読み出す。その際、海馬だけでなく側頭葉と強調して、顔に関するイメージ情報として読み出している。ここで現在見ている映像内の顔と過去の顔で髪の長さを比較し、変化を判別する。このようにして髪を切ったことに気づいていると推測する。

 これらのどの工程が欠落しても、髪を切ったと気づくことができないことになる。ただし、一般論ではあるが男性が女性よりもファッションや髪などに関心が薄いとされている。そのため、はじめの過程で違いに気づいていない割合が高いと考えられる。つまり、髪に興味がない人が多いため注意しないため注意が向かず、変化にも気づきにくいとう状態になっていると推測される。

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