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“やる気スイッチ”は本当に存在するのか?

文化
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 TVの学習塾か何かのCMで「やる気スイッチ」を入れるようなものがありました。しかし、やる気スイッチという言葉は聞いたことがありませんでした。実際、科学的に「やる気スイッチ」は存在するのか?という疑問があります。ただし、やる気スイッチの意味するところは理解できます。それは、「やる気が出ないから動けない」という状況は誰にでもありそうだからです。そして、多くの人が、何かをきっかけに一瞬でやる気がONになる「スイッチ」があると思い込んでいるかもしれません。

 このブログでは、「やる気」についてのメカニズム、特に、脳の側坐核、そして、「やる気」を出すための具体的方法について調べましたので以下に説明します。

脳科学・心理学が教える「やる気」のメカニズム

「スイッチ」よりも「暖炉の火」

  • 脳科学的な見解: やる気は、最初から勢いよく燃えるスイッチではありません。例えば、薪をくべて火種を広げる「暖炉の火」のようなものです。
  • 側坐核(そくざかく)の役割: 脳の奥にある「側坐核」という部分が快感や動機づけに関わっています。そして、行動を始めないと本格的に活性化しないことがわかっています。

「やる気」と「行動」の順序

  • 誤解: やる気が出て。それにより、スイッチがONになる。 ⇒ そして、その結果、行動する。
  • 真実: まず、行動する。 ⇒ そして、側坐核が刺激される。 ⇒ その結果、やる気(意欲)が出る
  • つまり、行動から始まるという、「やる気は体から作られる」という考え方です。

側坐核(そくざかく)の役割と「作業興奮」のメカニズム

側坐核:「やる気」と「快感」をつかさどる司令塔

  • 場所と機能: 側坐核は、脳の線条体という部分の腹側に位置します。そして、モチベーション、報酬、快感(ドーパミン)に深く関わっています。加えて、そして習慣の形成にも関わっています。
  • 報酬系: 快感や喜びを感じる「報酬系」と呼ばれる神経回路の一部を担っています。そして、行動の結果得られる「ご褒美(報酬)」を予測します。私たちを突き動かす役割を果たします。

作業興奮(さぎょうこうふん):やる気は「動いた後」に湧き出る

 側坐核の働きを象徴するのが「作業興奮」という現象です。

ポイント詳細
メカニズム人が何かを「やり始める(行動する)」します。そして、それにより、視覚や指先などの感覚器官から刺激が脳に送られます。
側坐核の反応この刺激によって、側坐核が活性化します。その結果、アセチルコリンという神経伝達物質が多く分泌されます。
結果このアセチルコリンには、やる気を引き出し、集中力を高める効果があります。そのため、一旦作業を始めると、その行動が楽しくなったり、自然と集中力が湧いてきたりします。
結論「やる気」は行動のエネルギー源ではありません。「行動」の結果として分泌される物質に後押しされて生まれるという逆の因果関係が成り立つのです。

「やる気」を起動させる具体的な方法

 「スイッチ」自体はなくても、行動を促し、やる気を引き出すための具体的な「きっかけ」や「習慣」は作れます。

  • まずは「5分だけ」やってみる(スモールスタート)
    • 大きなタスクを細分化し、最初の小さな一歩から始めます。例えば、デスクに座る、資料を開くなどです。そして、行動を起こすことで、脳に火種を灯します。
  • 環境を整える
    • 行動の「きっかけ」となるものを決めます。例えば、コーヒーを淹れたら仕事開始や特定の音楽を聴き始めたら勉強開始などです。
  • 成功体験を積み重ねる
    • 簡単な目標を設定し、達成することで自己効力感を高めます。そして、この小さな成功が次のやる気につながります。
  • ご褒美(報酬)を設定する
    • 行動後に楽しみな予定を入れる、目標達成後に好きなものを買うなどのご褒美を設定します。そして、快感の予測によって側坐核を活性化させます。

まとめ

 ここまで「やる気」についてのメカニズム、特に、脳の側坐核、そして、「やる気」を出すための具体的方法について調べましたので以下に説明しました。まず、「やる気」のメカニズムについて、「やる気」と「行動」の順序について説明しました。そこでは、行動をしたことが「やる気」を起こすことを示しました。そして、「やる気」には脳の側坐核が中心的間役割をしていることを示しました。そして、これらのメカニズムに基づき「やる気」を起動させる具体的な方法を説明しました。

 私にはやる気が出ないということはよくあります。そして、その時は、日程ギリギリになるまではじめられないという状態でした。ここではまず行動ということなのですが、その目的をそのまま始めるのは難しいです。それは、そこで止まっているからです。そのため、目的を細分化して着手しやすい、ハードルが低いものにする必要があると思われます。今後、その点を心がけるようにしようと思います。そして、これを側坐核を刺激する「最初の小さな一歩」として、踏み出せるようにしてみたいと思います。別の要因があるかもしれないので、とりあえず、試してみるのが一番かと思っています。

 

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